出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

「日本学術会議」こそ学問の自由を毀損

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出遅れおじさんです。

 

 トランプさんの感染問題は別にして、コロナがらみのネタでは視聴率が取れないと悟ったのか、テレビのワイドショーやワイドショー的ニュース番組の最近の一番のネタは、「日本学術会議」の会員候補の任命拒否問題でしょうか。

 しかし、以前マイナンバー問題でも書きましたが、的外れで頓珍漢な報道ばかりでウンザリです。少数の良識あるコメンテーターを除けば「日本学術会議」や一部野党のトンデモ主張を垂れ流すのみです。

 彼らの主張の根幹(単に反対の為の隠れ蓑に過ぎないと思います)は「学問の自由」が損なわれるということですが、学究の場でもない学術会議に選ばれないと学問できないのでしょうか。的外れな主張以外の何物でもありません。

 また、6人が平和安全法制はじめとした一連の法案に反対したから拒否されたという報道もありますが、それが拒否の理由とは思えませんし、他の99人が全員賛成していたとはおよそ思えません。

 私には、単に会員としての箔と専用車等々の処遇を得たい、(ここではあえて反日とレッテル張りはしませんが)同じ主張のメンバーを増やして発言力を増したいという野心・下心にしか思えません。

 

 それどころか逆に軍事、或いは軍民境界分野への研究を場合によっては威力をもって妨害し、学問の自由を毀損しているのは「日本学術会議」にほかなりません。

 奈良林直北海道大学名誉教授が国家基本問題研究所のサイトで告発されていますが、まさに大学の総長室まで乗り込んで威力をもって研究テーマを潰しました。

 https://jinf.jp/weekly/archives/32608

これが学問の自由の毀損ではなくて何なのでしょうか。

 

 併せて、ワイドショー的とは言いませんが報道番組でも事実誤認(捏造とは言いたくはありませんが)が多々見られます。

 学術会議を「学者の国会」(なんとNHKの報道でも言っています)と呼んでいますが、彼らは広く学者による選挙で選ばれたわけでも何でもありません。内部の少数の委員で人選(過去には自らの後任を指名という事例もあったとのこと)が行われており学術会議メンバーの総意で選ばれたわけでもないとのことです。一般の学者ばかりではなく大学の学長級の方も我々の代表面をするなと仰っているようです。

 中国の全人代を「日本の国会に当たる」と形容しているのと同レベルです。

 過去に人事案が拒絶されたことは一度もないという報道が見られますが、これも明らかな誤りです。2016年夏、定年に伴う欠員補充人事案に内閣が難色を示し3名の欠員が補充できなかったことがあったそうです(朝日新聞10/3付)。

 また、2017年の前回推薦に当たっては内閣の求めに応じ、+α(報道では110人以上とのことでした)の人事案を提示し105人に絞られた(早い話5人以上が拒否された)とのことですので人事案を無条件に過去も呑んでいたということではなく、また学術会議側も内閣に拒絶されることを容認していたとしか思えません。(朝日新聞10/6付、朝日はむしろ前回人選にも問題があったと批判的)

 

 なぜ、今回に限りこういう問題になっているのか、105人の人選案をいきなり提示したのか、マスコミを挙げての議論になっているのか、について穿った見方を許していただけるなら、8年近い執権を担った安部内閣に比べ菅内閣は組み易し、と侮っているからだとしたら大間違いと言わざるを得ません。

 

 色々な政治ウォッチャー等の議論を聞く限り、菅義緯さんは安倍晋三さんほど優しくもないし周りへの配慮もないというのが人物評です。

 

 いずれにせよ、技術の進展によりネットをはじめとした軍民の技術境界が区分不可能になりつつある今日「日本学術会議」は存在意義を失ったとしか思えません。

 

有難うございました。