出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

泣き笑い 2021年大反省会・・・日本株(1)

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 2021年もあと余すところ4営業日となりました。

 

 少し気が早いですが、本年の銘柄毎の大反省会を開催したいと思います。

 日本株、個別リート、米国株の3分野で配当込みの年間騰落率でランク分けしたいと思います。

 

 以下の条件でランク付けしました。従って、年途中の購入等もありましたので各銘柄の年間騰落を客観的に表したものではありません。

・12月24日終値で集計

・騰落率の計算は以下の通りです。

 騰落率%=(12月24日簿価-前年末簿価+手取配当)/(前年末簿価)

   尚、年の途中に購入した銘柄は購入額を前年末簿価としています

 

 ランキングの区分は前年末の区分と同様にしました。アイコンのマークはウエザーニュース殿のサイトより借用しました。

 

快晴:騰落率25%以上

晴 :騰落率0~25%未満

曇 :騰落率-25%~0%未満

雨 :騰落率-25%以下

雪 損切り

 

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【快晴】(本当は猛暑日のマークらしいです)騰落率+25%以上 ・・13銘柄

 

 前年は2銘柄でした。

 ただそのうちの1銘柄は「枯れ木も山の賑わい」で加えたイオンで、お小遣い勘定で保有している銘柄ですので、今回は除外しています。

 大幅増は喜ばしい限り・・・とは単純には言えないようです。

 

【特上の快晴】騰落率+50%以上

 

東京エレクトロンデバイス(2760)・・・+62.1%

 半導体市況が追い風。

 8月に、高値掴みを承知で5,200円100株を追加購入していますので、低めに計上されていますが、単純な年初来騰落は+118.7%で、手持ちの日米株式ではトップです。

 

富士フイルム(4901)・・・+57.9%

 アビガン(ファビピラビル)への期待はあるものの、それ以外の分野でも着実に成長。

 メルクのモラピラビルを先に承認するなんて、厚生労働省のクズ役人ども

・・・失礼致しました。

 

ブリヂストン(5108)・・・+51.3%

夢真ビーネックス(2154)・・・+51.3%

 上記2銘柄は、取得来の騰落率よりも。年初来騰落率の方が高い、即ち前年末は含み損状態であった銘柄です。良くぞ盛り返して頂いたと言う気持ちです。

 

教訓:「持てば海路の日和あり」

 

【快晴】

 

トヨタ(7203)・・・+34.3%

バルカー(7995)・・・+29.2%

 頑張れ! ニッポンの製造業!

住友商事(8053)・・・+27.7%

 よくぞ、前年の赤字決算から立ち直ってくれました。

三井物産(8031)・・・+25.4%

 年途中に500株買増しております。単純な年初来騰落は47.3%です。

 

 順序が前後しましたが、以下5銘柄は、年初来騰落が取得来騰落より高い銘柄です。

 上記同様に、前年末は「含み損」状態でした。

 

オリックス(8591)・・・+48.2%

キヤノン(7751)・・・+48.2%

あおぞら(8304)・・・+39.7%

三越伊勢丹HD(3099)・・・+33.0%

三井住友FG(8316)・・・+27.6%

 

 三越伊勢丹HDは未だに取得来▼40%近くに沈んでいます。別途ご報告する高島屋も、Jフロントリテイリングも似たような状況です。

 

 晴マーク以下は明日以降ご報告させて頂きます。

 

有り難うございました。

12月第4週の資産運用報告・・・「掉尾の一振」への助走になるか

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 常々このブログで申し上げておりますとおり、基本的な私の投資スタンスは、

・長期保有

・配当重視

 ですので、基本的には株価の上げ下げは本来余り気にしないようにはしており、日々の証券口座残高の集計値の推移は一喜一憂しないつもりでは有りますが、しっかりチェックはしています。

 

 12月第4週末の資産状況のご報告です。

 

 第4週の米国市場は、クリスマス休暇を目前とは言いつつも、オミクロン株に対する経口治療薬の緊急承認等が追い風となり週後半へ欠けて各指標とも3連騰となり、特にS&P500は23日(木)に2週間ぶりに史上最高値を更新しました。

 ブルーンバーグの記事によると、「サンタ・ラリー」と言うらしいです。

 

 国内でも、オミクロン株の市中感染の確認、少数とは言いながらPCR検査陽性者が漸増傾向にはある等の不安材料はあるものの、米国市場の堅調に引きずられる形で堅調でした。

 結果として、日経平均は11月末から4週連続で上昇しました。

 

 12月第4週末までの主だった指標と、いつもながら並べて表記するのも烏滸がましいのですが私の株式資産(日米株式、REIT等含む)の11月末との対比は以下の通りです。

 

     11月末 1週末 2週末 3週末 4週末

日経平均  27,821 28,029 28,437 28,545 28,782(円)

ダウ平均  34,483 34,580 35,970 35,365 35,950($)

NASDAQ   15,537 15,085 15,630 15,169 15,653

REIT指数  2002.58 2024.27  2071.16  2072.31  2047.80

 

株式資産 Base △ 12.7 △102.2 △ 84.2 △121.7(万円)

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折線:指標推移(対前月 % 左目盛り)、棒グラフ:資産(対前月 万円 右目盛り)



 私 出遅れおじさんの12月に入ってからの株式資産は、第4週に入って米国株の堅調に支えられ100万円台を回復しました。

 先月の大負け(▼114.4万円)を漸くリカバーしました。

 

 対前月末の差異の内訳は、大まかに言うと米国株資産がほぼ△49万円の◯、日本株REIT資産が△73万円の◯と言う状況です。

 先月末に比べドル円相場はほぼ113円から114円前半にドル高となりましたので、為替差で△15~20万円、ドル建てで△30~35万円の◯という状況です。

 

 私の株式資産(日米株式、REIT等含む)の月次騰落(対前月末)分布に12月第4週末までを当てはめると、プラス側3本目のまん中あたりに落ち着いています。

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月次騰落(対前月 万円) 2018.1~ N=47



 ワクチン効果(と私は信じていますが)によりさらに上昇の風に乗れるのか、コロナショックからの一日も早い回復を切望するところですが、新政権の財政政策には今ひとつ期待が持てないのが悲しいところです。

 

 相場の上げ下げを気にしないと言っても上がれば嬉しいし、下がれば悲しい、ただ上がり過ぎれば落ち着かないというわがままばかりを言っておりますが、いずれにしても、上がった、下がったと騒いでみても、この◯☓は「含み益」「含み損」である事には変わり有りません。

 

有り難うございました。

ふるさと納税 冬の陣 最終決戦・・・やっと家庭内で意見が纏まりました・・・お詫びと訂正

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 山形県上山市より、ふるさと納税返礼品の干し柿 ベニドールを頂きました。

 

 私は同市の「紅干し柿」はほぼ毎年のようにお願いしていました。

 従来のパッケージングは下の写真の通りで、10,000円の寄付でLサイズ32果がヒモでくくられてきておりました。

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上山市 紅干し柿




 

 今年は家内から「個包装で」との要望が有り、同市の鈴木果樹園さんの「ベニドール」をお願いしました。

 

 当然Lサイズ20果と数量は少なくなりますが、個包装の中にエージレスが封入されており賞味期限は1月末までと長いので安心です。

 

 夫婦二人暮らしになって困ることの一つは、頂いたものが賞味期限までに食べきれないことが良くあって、冷凍保存せざるを得ない場合も多かったと言うことですので、今回の個包装は大正解のようです。

 「ベニドール」という名前もそうですが、可愛いピンクのリボンで包装されており、家内はテンションMaxです。

 

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個包装の紅干し柿「ベニドール」



 過去の記事

deokureojisan.hatenablog.com

 でご報告しましたように、本年度の寄付枠残は2万2~3千円ですので、当初予定通り、

佐賀県太良町のパンチェッタ(寄付額15,000円)

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佐賀県太良町 パンチェッタ



和歌山県北山村の釜揚げシラス500g(7,000円)

をお願いする事としました。

 

 これで、本年予定額の58,000円を使い切りました。

 何度もぼやきましたが、収入が減るのも納税額が減るのも悲しくは有りませんが、ふるさと納税枠が減るのは何だか淋しいものです。

 勝手なモンです。

 

【お詫びと訂正】

ブログをアップした後、ふるさと納税を申し込もうとしたら・・・

太良町のパンチェッタは無くなっておりました。

暫く立ち直れません。

 

 

 

 

有り難うございました。

12月の投信運用成績・・・リート系等高位安定だが、「岸田ショック2.0」の傷は深い

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 22日は、フィディリティー投信のフィディリティー・USハイイールド・ファンド決算日で、私が保有する投資信託の12月の決算日がすべて終わりましたので、全部纏めてではありますが、運用状況をご紹介したいと思います。

(各投信とも決算日断面)

 

 

【フィディティー・ハイイールド債投信】

 私は二つの証券会社で保有しておりそれぞれの運用成績は以下の通りです。

                (千円)

     (取得) (11月) (12月) (年初来) (取得来)

野村證券 1,390 1,718 1,719  (18.3%) (23.6%)

大和証券    639    830    830  (18.3%) (29.9%)

・合計  2,029  2,548 2,549  (18.3%) (25.6%)

 

 10月は過去にないくらい堅調でしたので、11月、12月は息切れ気味で、今月は対前月ほぼ数百円の改善です。

 原油高では有るのですが、カーボンニュートラルの風向きを見ながら低格付け債市場は様子見? って、殆ど先月と同じコメントです。

 

【米国リート三兄弟】

 下記米国リート三兄弟の状況は以下の通りです。

 

       (取得)  (11月)  (12月)  (年初来)  (取得来)

・ゼウス     671  931   916 (37.2%) (36.4%)

・大和米国R 1,351 2,558 2,557  (39.1%) (89.2%)

・フィディR 1,390 1,984 1,997 (47.4%)  (43.8%)

 (合計)          3,412 5,473 5,470 (40.4%) (60.3%)

 

 今月は3本ともほぼプラスマイナス0となりました。

 米国のインフレを受けREITは高止まり感はあります。

 

ひふみ投信

 ひふみ投信の運用状況は以下の通りです。

 

     (取得)  (11月)  (12月)  (年初来 )  (取得来) 

・ひふみ 5,550 7,148  6,837 ( 4.9%) (23.2%)

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レオスキャピタルワークス殿サイトより借用



 10月の「キッシーショック」の爆下げに続く「キッシーショック2.0」を受け、10月よりさらに一段下げとなりました。

 

 「岸田ショック2.0」はニッセイ基礎研究所 井出真吾氏の造語で、先週の記事

deokureojisan.hatenablog.com

 をご参照下さい。

 

【野村高配当プレミアム】

        (取得) (11月) (12月) (年初来) (取得来)

・野村高配当株 1,390 1,652 1,588  (25.7%)  (14.2%)

 

 米国株全体が不調な時期と重なりました。

 

 

【国内、先進国債権】

(取得) (11月) (12月) (年初来) (取得来)

・Wウイング  1,000   958 1,010  ( 0.7%) ( 1.0%) 毎月5万円積立中

eMaxis先進債   950    930   970  ( 1.9%)   ( 2.1%) 毎月5万円積立中

 

 これを安定とみるか否か・・・

 

【総額】

 まだ、積立中の投信もあるので月々の経過を評価するのは難しいのですが、本年末段階の全体合計は以下の通りです。

 

    (取得)    (11月)    (12月)     (年初来) (取得来)

・総額 14,693 18,984 18,683 (18.6%)  (27.2%) 毎月10万円積立中      

 

 対前月は、10万円の積み立てを考慮すれば、40万円の✕と言う状況です。通年ではそこそこの成績でした。

 

有り難うございました。

米国株ポートフォリオ検証 と 新規購入できなくなったARCCの今後の運用方法

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1.米国株ポートフォリオ纏め

 

 先週の記事

deokureojisan.hatenablog.com

 は、岸田政権に吠え続けた一週間の中では珍しく本来の主旨である資産運用に関する記事でした。

 寝ぼけマナコではありましたが(何の言い訳にも・・・)、米国株の入れ換えを実施したので、米国時間12月21日大引け後のデータでポートフォリオを再整理しました。

 

 前回のご報告は、11月24日付け記事

deokureojisan.hatenablog.com

 で、ご報告した米国時間11月23日大引け後のデータとの比較です。

 

 全体の資産額は

11月23日:1,419.5万円

12月21日:1,423.5万円

 ですが、この間配当の再投資とは別に20万円XYLDを追加購入していますので実質は▼16.0万円の✕で、比率では▼1.1%減。殆ど変化は無いと見て良いと思います。

 

 主だった売買の実績は以下の通りです。

【売却】

AFRM 55株中25株を売却しました。

    株数の比率以上にシェアが下がっており「泣きたい」所です。

 

【購入】

RIVN AFRMの売却金額を充当して25株購入しました。

XYLD 基準価格が50$を切っているのを見て20万円相当のドルを買い購入。35口。

QYLD AFRM→RIVNの入替時の残額100$+αで購入。5口

 

【分配金再投資】

QYLDXYLD 愚直にルーチン通り再投資しました。

 

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米国株ポートフォリオ2021年11月23日と12月21日

 上記の売買以外のシェアの増減は以下の通りです。

【シェアが上昇した銘柄】

AAPL 毎回同じ事を言っていますが、さすがです。

VZ  暫く株価は軟調でしたが、少し盛り返しています。

ZTS  地味に堅調です。

 

【シェアが減少した銘柄】

AMZNGOOGL 直近はやや低迷中。

ARCC ここ数日盛り返していますが、株価急落しています。今後の対処方針は以下の予定です。

 

 今回は、銘柄入替(AFRM→RIVN)及び追加購入以外の大きな変動はありませんでした。

 

2.ARCCの今後の方針(→ARCCの今後の株価次第?)

 

 ARCCの新規買付が停止されてしまったことにより、私自身の資産運用にも計画修正が必要となりました。

 

(1)R4年NISA枠について

PFFを処分したことにより、ほぼ全額(120万円)枠が空きましたので、QYLD、XYLDをほぼ半々で購入。 →決定事項

(2)QYLD、XYLD購入資金

新規資金の投入は今の所考えていません。(基本的には日本株に投資予定)

その資金を以下2ケースのどちらにするかは決め切れていません。

・QYLD、XYLDをそれぞれ60万円相当売却(往復の手数料はすぐ回収できる見込み) 

・ARCCを120万円相当売却

 

 ARCCもQYLD、XYLD同様配当金を再投資しており、この1年間では21日の終値20.02$ベースで手取時価利回り5.9%、同簿価利回り8.4%(売却の対象としている特定口座分のみ)と言う状況です。

 QYLD、XYLDの今後の分配金に過度の期待は禁物ですが、年明けのARCCの株価が現状同等以上であればARCCを売却、10%以上下落ならARCCはホールドというのが妥当なところでしょうか。

 ここは「優柔不断」もやむなしと思います。

 

 今回ARCCを売却するにせよ、半分以上の株数は残りますので、ARCCの配当金をどう活用するかも課題ですが、QYLDやXYLDにつぎ込むのも如何かと思っています。

 JEPI等々私のような節操の無い新しもの好きが惹かれるネタにしばらくは悩まされそうです。

 

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国会閉幕・・・「岸田総理殿 経済だけでは無く外交も任せることは出来ません!」

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 本日21日、第207回国会は閉幕しました。

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一体どちらを向いて仕事をしているのか? (参議院サイトより借用)

 そして最悪の予測が的中、今回も

「対中国人権非難決議」

 の採択が見送られました。

 

 同決議については、国会内で超党派の「ウイグル」「チベット議員連盟自民党議員による「南モンゴル」支援議員連盟等の呼びかけによって再三提起され、各党派間で議論が進められてきましたが、結局与党自由民主党の執行部によって日の目を見ない結果となりました。

 

 「執行部」と書きましたが、高市政調会長や古屋政調会長代行は決議の発起人でもありますので、「幹事長室」によってつぶされたと言っても過言では無いでしょう。

 

 茂木幹事長の採択見送りの関するコメントは全く理解不能です。

「内容はいいが、タイミングの問題だ」(産経新聞記事より引用)

 北京オリンピックパラリンピックにおける外交ボイコットへの関心が高まっているタイミングでの決議は好ましくないと考えたようですが、外交的ボイコットと非難決議は全く別の事柄です。

 

 逆に、今こそ絶好のタイミングでは無いでしょうか?

 

 中国にどう向き合うか、旗幟鮮明にするのに今ほど絶好のタイミングは無いのではないでしょうか?

 

 そもそも何に気兼ねして躊躇しているのでしょうか?

 

 中国が、我が国の忖度に恩義を感じるような国でしょうか?

 

 中国への気兼ねとアメリカとの信頼関係とのどちらを優先するのが国益か理解出来ているのでしょうか?

 

 私は過去一週間(12月14日~20日)、7本のうち5本の記事で岸田政権の経済政策中心に批判、岸田政権には任せられないと引導を渡しました。

 今回の北京オリンピックパラリンピック外交ボイコット問題と言い、対中国人権非難決議と言い、経済だけでは無く外交も任せられないと断じざるを得ません。

 

  ☆   ☆   ☆

 

 一寸気になるのは、今回の件に関して、マスコミが余り批判的に報道しないことです。

 5万円のクーポン問題より遙かに重要事項なのですが、余りに扱いは小さいようです。

 結果として、岸田内閣の支持率は66%(FNN)まで上昇しているというのも不思議です。

 

 まるで何かに操られているのでは、と感じざるを得ません。

 

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(続々々)「脱株主資本主義」?・・・設備投資意欲を削いだのは誰か?

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 先週は三度に亘り、12月14日の衆議院予算委員会での岸田総理の「自社株買い規制」、「四半期決算開示義務見直し」発言を批判して来ました。

deokureojisan.hatenablog.com

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 岸田総理のこの発言を引き出した立憲民主党落合貴之議員が予算委員会で提示した資料の見やすいものは無いかと探していたら、12月20日付けの「マネー現代」サイトに小川匡則氏が以下の記事

gendai.ismedia.jp

 で、落合議員の事務所から提供を受けたとされる図表を示してくれました。

 

【お断り】

 勝手に図表を借用してこういう言い方も申しわけありませんが、小川氏の記事は岸田総理の「四半期開示義務見直し」等の「脱株主資本主義」実現の実行力を問うもので有り、私 出遅れおじさんの主張とは全く真逆であることはご承知おき下さい。

 またこの記事で、企業の成長を妨げるとご主張の「4半期決算」を義務づけているのは日米だけと言いながら、日米の成長力を比較するというのは、矛盾しているとお気づきにならないのでしょうか。

 

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「マネー現代」小川匡則氏記事より借用(原図:落合貴之議員事務所)

 

 この図で落合議員が主張したのは、資本金10億円以上の企業では1997年以降

・売上高は7%増に過ぎないが

・経常利益は3倍

・配当は6倍となった。

 一方従業員給与、設備投資を4%減少した結果であって、「株主資本主義」からの脱却しなければならないと言うことでした。

 

 一番下の水面下を這いつくばっている黄色い線が設備投資の推移です。

 

 尚、落合議員は設備投資額を以下のように定義しています。

 

設備投資=当期固定資産+当期減価償却費 - 前期固定資産

 

 落合議員の試算方法は保有している固定資産の増減のみをみているのですが、「除却」が含まれておりません。古い設備を壊して更新というパターンも多いと思います。

毎年1%の除却損でも25年で25%の差になるので無視は出来ないのですが、時系列的な流れは掴めるでしょう。

 

 で、落合議員はこのグラフをご自分で作って、何も感じなかったのでしょうか。

 落合議員は民主党政権時代の民主党に在籍していた訳では無いので、問うのも酷な気がしますが、2012年にかけてダダ下がりで投資が減っているのは「悪夢のような」民主党政権時代の円高容認(むしろ誘導と言いたいくらいです)政策で、我が国製造業が壊滅的被害を被った結果だと気づいて欲しいものです。

 

シャープも三洋も・・・

 一旦壊滅的に崩壊してしまった企業は、市場環境が回復したからと言って、競争力を取り戻すことなど不可能なのです。

 

 我が国の半導体産業を初めとした製造業の競争力を奪い、投資意欲を削いでしまったのは、民主党政権なのです。

 

 しかし、昨今の岸田総理の国会答弁等を聞いていると「悪夢の政権」時代の答弁と被って聞こえるのは私だけでしょうか。

 

有り難うございました。