出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

【モーサテ日記】大川さん! その断面だけを見て論じてはいけません!

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 

【おことわり】

 「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。

 

 本日(5月14日)のモーサテのゲストは智剣・Oskarグループの大川智宏氏でした。

 

 番組最後の「きょうの経済視点」のコーナーの大川氏の経済視点は「時給1,800円」でした。

 

 大川氏によれば、繁華街のファストフードの深夜時間帯のバイトの時給が1,800円で度肝を抜かれたとのことでした。

 (20年前のバイト時給の倍以上ということでしたが)

 大川氏自身、非正規雇用の賃金上昇<物価上昇との関係から、非正規雇用においても実質賃金がマイナスとなっているとの正しい認識を示してはいるのですが、都心では時給1,800円でも実質賃金はマイナスらしい、消費者心理が改善するはずがない・・・と、なんでソコに演繹するのでしょうか。

 

 大川さん! それはおかしいでしょう。

 

 釈迦に説法を承知で言いますが・・・

 

 経済が縮小していく過程では、非正規雇用等弱い立場の方からどんどん切り捨ていられていきます。

 

 リーマンショック後の民主党政権誕生以前の状態はまさにその通りで、「年越し派遣村」なる支援活動まで散々ニュースで取り扱われていました。

 

 余談ですが、その「年越し派遣村」は民主党政権が発足したことにより、廃止になりました。

 

 決してそれは、非正規雇用のかたが、民主党政権になって救済されたからではありません。

 

 以下の段落(青字部分)は、かなり個人的偏見が含まれているとの批判を承知で言います。

 

年越し派遣村」はこれを主催していた村長と呼ばれたY氏の反政府アピール活動の一環であり、Y氏が民主党政権になって内閣府参与に就任したことにより、その活動に終止符を打ったからではないかと思っています。

 

 現に、都庁前の「年越し派遣村」が突然なくなったので、石原慎太郎都知事(当時)が心配して都で同様の企画を行ったら、集まった連中が「金銭」を受領したとたんパチンコ屋へ直行して石原都知事が激怒、それも1回限りで終了してしまいました。 

 

 本題に戻りますが、逆に経済が上昇、景気・雇用環境が改善していく過程では「非正規雇用」等の所謂流動的雇用の方々から処遇が改善していきます。

 

 大川氏の仰るように、「深夜パート」という一番人の集まりにくい方々の処遇が一番先に上がるのです。

 そこから徐々に昼間の時間帯、郊外への地域拡散という過程を経てパート(非正規)の賃金が上昇し、最後に正規雇用の賃金がそれに追いついてくるのです。

 

 そのトランジットな一断面を見て評価してはいけません。

 

有り難うございました。