当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。
出遅れおじさんです。
【おことわり】
「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。
本日(12月7日)のモーサテ「プロの眼」のゲストはAISキャピタルの肖敏捷氏で、テーマは「2024年の中国経済展望」でした。
肖氏については、過去の記事
でも批判的に論評しましたが、明らかに中国の所得階層分布を歪曲し、中国政府のプロパガンダとは言いませんが、日中ビジネスのためのセールストークが過ぎると感じていました。
しかし、前回取り上げた記事
では、中国からの海外資金の逃避等、中国経済の先行きを患いて、その後の「きょうの経済視点」のコーナーでは「日本病」というフリップを掲げながらも、「日本病などと、反面教師にしてしまうのは日本の方に申し訳ない」と全く元気がなく「肖さん、大丈夫ですか?」とタイトルに書いたくらいでした。
こういうことを言うと中国の方には申し訳ないのですが、中国人が謝るのを初めて見たといっても言い過ぎでは無いと思います。
で、本日のテーマ「中国経済の展望」については某電気自動車メーカー (BYDと思われます) の躍進を除いては全く明るさが見えない、と再び元気がありませんでした。
肖氏は「二つの失望」を取り上げました。
一つは景気減速の先行きが一向に見えないこと。
中国の景気を表す信頼できる指標が少ない中、下記のハンセン指数のグラフを上げ、本年年初の一時期を除いて一方的に下落傾向にあることを上げました。
もう一つの失望は、終わりの見えない権力闘争でした。
習近平三選のあと、闘争が収束するとの期待に反して粛清の嵐が続いたことであるとしました。
たとえば中国人民銀行総裁のコメントも、経済問題ではなく習近平礼賛であったことを例として上げました。
そして中国が衰退していく事例として、我が国への訪日観光客の推移を上げました。
これについては、経済的余裕以外にも、国有企業や党関係者等、逃避を防ぐためにパスポートが手元になく国家管理されているという事例を挙げました。
肖氏は政治体制はともかく、経済政策では権限委譲が進まないと先が見えないと嘆きました。
続く、「きょうの経済視点」のコーナーでは、「標識」というフリップを上げ、日本では中国に対する好感度が著しく低下しているが、駅の表示灯等では依然中国語の表記もあるが、中国では英語の表記が少なくなっており、社会全体が内向きになっていると批判しました。
そこまで中国批判をして、御身の安全が心配で、前回とは違う意味で、
「肖さん! 大丈夫ですか?」
といいたくなりました。
我々から見ると、中国共産党のプロパガンダ的発言が多かったように感じた某大学教授ですら、中国帰国時に拘束され半年以上消息不明であったこともありましたので・・・
有り難うございました。