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出遅れおじさんです。
【おことわり】
「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。
本日(9月7日)のモーサテ「プロの眼」のゲストはAISキャピタルグループの肖敏捷氏で、テーマは「世界のマネー 中国離れ」でした。
肖氏については過去の記事
でも批判しましたように、中国にマネーを呼び込まんが為の誇張した表現等も多々あり、中国共産党の経済セールスマンというくらいにとらえており、あまり評価していませんでした。
「プロの眼」のコーナーでは、改革開放後の中国へのマネーの流れ(直接投資、債券投資、株式投資)の歴史をグラフで示してくださり、これはこれで非常に参考になりました。
【第一段階】改革開放直後
直接投資が中心。日欧米の各社の工場建設ラッシュ等思えば当然のこととは思います。
【第二段階】WTO加盟以降
債権・株式投資に重心移動。
【第三段階】コロナ以降
対中投資は急激に失速傾向。
(注:三つのグラフはスケールや時間軸<最後のグラフのみ四半期ごと>とうが異なっており見にくいですが、ご容赦を)
とのことで、直接投資や株式投資は激減、債券投資などはエスケープ中とのことで、段々肖氏の声にも元気がなくなり始めました。
香港ハンセン指数と日経平均の比較を示し、日本がうらやましいとさえ言いました。
ここで、起死回生の「あること無いこと」ぶち上げて終わりかと思ったら、いったん逃げたマネーはなかなか戻らない、と元気なく終了してしまいました。
そして、その後の「きょうの経済視点」のコーナーで掲げたフリップは、「日本病?」
いつもの肖節が始まるのかと思いきや、「日本病などと、反面教師にしてしまうのは日本の方には申し訳ない」、と全く元気がありません。
肖氏はバブル期やバブル崩壊期を日本で過ごしたとのことで、不動産バブルの崩壊や少子化等症状は似ているが、日本とは原因が全く違うとまで言い切りました。
肖氏は流石に自らの口からは言いませんでしたが、「やはり政治の問題ですか」という塩田キャスターの問いかけに力なく頷きました。
大丈夫ですか? 肖さん!
あの中国経済界のスポークスマンのようだった肖氏がここまで元気をなくすのですから、中国の経済の現況やその根本原因に絶望しているのかもしれません。
中国のバブル崩壊については、2008年にノーベル経済学賞を受賞したポールクルーグマン氏がいみじくも指摘したように
「中国は日本のようにはならない。もっと悪くなるだろう」
が、現実味を帯びてきました。
有り難うございました。