出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

【モーサテ日記】金融政策ウイーク第二弾 御大登場・・・そこまで言う?

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

【おことわり】

 「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。

 

 今週二度目の「モーサテ日記」で恐縮です。

 「金融政策ウイーク」に突入し、本日(6月14日)モーサテ「プロの眼」のゲストは御大東短リサーチの加藤出氏で、テーマは「植田日銀 YCC早期修正の可能性は」でした。

 

 これまた先日の東海東京証券の佐野一彦氏をゲストに迎えての

deokureojisan.hatenablog.com

 と、ほぼ同様の主張で、なおかつ露骨にYCC修正は金融業界の敵なので早く修正を!と言うトーンでした。

 

 加藤氏は前回の金融政策決定会合後の植田総裁の声明文をピックアップし、これまでの黒田総裁時代にはなかった「機動的に対応しつつ」という文言に着目し、ある程度の軌道修正を期待していたようでした。

モーサテ画面より

 しかしその後の、5月19日の講演で

モーサテ画面より



 にありますように、日銀の政策について

 

「副作用だけで評価しない

2%達成の「芽」を摘むコストは大

「待つことのコスト」は大きくない

 

 という、ある意味極めてまっとうな植田総裁のコメントを踏まえて、今回(6月)の政策変更はなさそうだが、次回(7月)の変更への期待を・・・

 

 って、どこまで早急な政策変更を求めるんジャ!

 

 と、言いたくもなりますが、その後は苔の生えたような他国との10年債の金利比較でいかに日本だけ突出した金融政策を行っているかを提示し、金利が低いので政治家が国債発行を躊躇しない(だったら、防衛増税少子化対策増税を誰も問題視しません)等という、いつもながらの緊縮派の持論を並べ立てました。

 

 そして米国経済の失速が懸念される中、この時期を逃せばYCC政策変更の機会を逸し、金融業界(債権ディーラーの皆さん)から総スカンを食らうだろうと、業界を代表した主張をためらいもなく述べました。

 

 昔はもう少し抑制的だったのですが。

 

 そして最後には、「年内にYCC修正に動くとすれば」加藤氏は明らかにこう発言しましたが、文脈としては「年内までYCC修正に動かないとすれば」が正しいと思いますが、さらに円安が進んで、輸入物価の高騰によって国民の不満が高まり、政府から「もう少し柔軟な政策を」という圧力or要請or雰囲気によって・・・と締めくくりました。

 

 「悪い円安教」総本山の日経新聞ですら放棄した「悪い円安論」を再び持ち出し、政策修正への「願望」で締めくくりました。

 

 その後の「きょうの経済視点」のコーナーでも、FRBがYCC政策をとらなかった理由を延々と説明しYCC政策を批判しました。

 

 恐れ入りました。

 

 ここまで一部の業界(金融業界の中のさらに一部の債権ディールに関わる方々)の怨嗟の声を臆面もなく代弁し、それ以外の業界の現行の金融政策支持の声、というと言い過ぎかもしれませんが、企業業績の改善や株高等で恩恵を受けている国民の声を無視するとは、見上げたもんだよ、屋根屋の○玉・・・失礼しました。

 

 

有り難うございました。