当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。
出遅れおじさんです。
【おことわり】
「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに移動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。
「泣き笑い 2021年大反省会」のお時間ですが、「臨時 モーサテ日記」をお送りします。
と言うほどのものでもありませんが、今朝(12月28日)のモーサテ日記の「プロの眼」のコーナーは特別企画で「マーケット2021年の振り返り&2022年の展望」。
コメンテーターのお一方、三菱UFJモルガンスタンレー証券の藤戸則弘氏のコメントにぶっ飛んでしまいました。
元来、藤戸氏のコメントには賛同できるものは少なく、希に賛同できるものがあると本コーナーで取り上げてしまいました。
(過去の記事
をご参照下さい)
藤戸氏は2021年の株式市況を振り返って、「最も忘れがたい日」として取り上げたのは9月29日であるとコメントしました。
言うまでも有りません。自由民主党の総裁選挙の投票日です。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾氏の言う「岸田ショック1.0」その日です。
これには私も全く賛同します。
日経平均の年初来高値30,795円(9月14日)以降の3万円台における押し合いからの急降下で、1週間後の10月6日にはほぼ年初来安値に近い27,293円まで3,500円も急降下しました。
藤戸氏はその原因として、外国人投資家による大量の売りがあったとデータを提示されました。
これには私も賛同します。(と言うかこれは事実なので否定できません)
ただ、何故外国人投資家が「売り」に走ったか?
藤戸氏のコメントは、驚くべきもので、
「河野太郎新総裁の目が無くなった。」
からという事でした。
「エッ? ナンダって?」
思わず再生を戻して、二度聞きしました。
藤戸氏によれば、期待された河野氏の当選が無くなったので外国人投資家の失望を買ったとのことでした。
寡聞にして、河野氏の新総裁に対してはやや失礼な言い方ながら「左より」とされるリベラル指向の方々からの期待が高いというのはマスコミ報道を見ていれば十分予想できますが、マーケット界隈のかたの支持が高かったとは知りませんでした。
そもそも、河野氏の経済施策で唯一期待できるのは既存のしがらみにとらわれない構造改革の姿勢だけであって、三候補の中で唯一「反緩和路線」でしたので、投資家の期待を得られるとは到底思えません。
河野氏が打ち出した、「最低保障年金」の導入に至っては、経済アナリストの森永康平氏(卓郎氏のご子息ですが「親に似ず」真っ当な方です)からツイッターで、お笑いの「どぶろっく」のネタをもじって
「もしかしてだけど~♪
もしかしてだけど~♪
年金のことも消費税のことも、判ってないんじゃ無いの~?♪」
と揶揄されるほど不出来な政策です。
藤戸氏は肝心の「総裁選前に何故株価が急上昇したか?」の理由を見誤っています。
日経平均は菅前総理が総裁選不出馬を表明した9月3日から急騰しましたが、元々「勝ち目の無い」と言われた菅氏の不出馬で河野氏の当選が見えて来るハズがありません。
マーケットが期待したのはサナエノミクスを唱えた緩和論者の高市早苗候補への期待です。
菅氏の不出馬が何故高市新総裁への期待となるかの理由は明快です。
菅前総理に後任を押しつけた格好の安倍元総理は、菅氏に遠慮して高市氏を押せなかったのですが、菅氏が出馬しないとなると遠慮無く国家観等考え方の近い高市氏の応援に回るという想定からです。
そして、一次投票で一位岸田候補、二位高市候補が確定したとたん株価は暴落を始めました。二位が一位を応援するというのは事前に申し合わせ済みです。
基本的には中国に対して一番厳しい姿勢の高市氏は米国を中心とした海外投資家に評価されていたであろう事は容易に想像が出来ますが、中国に親和的(に見える)な岸田、河野両候補はそう言う意味でも海外投資家の評価は低いのでは無いかと思われます。
もしかしてだけど~♪
海外投資家の主流が中国系の方ばかりになっているとしたら~♪
それはそれで貴重な情報ですが・・・
有り難うございました。