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出遅れおじさんです。
【おことわり】
「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。
本日(5月1日)のモーサテ「プロの眼」のゲスト解説は、東端リサーチの加藤出氏で、テーマは「政策変更を見送る日銀 その問題は?」でした。
モーサテスタッフ、延いては日経新聞関係者、或いは債権ディーリングに携わる多くの方々にとって、4月末の新総裁初回の政策決定会合でのサプライズはさすがに無かろうというコンセンサスはあったものの、「当面なさそう」と宣言されたに近い今回の会合の結論は受け入れがたいもののようでした。
総裁会見の要旨は以下の3点でした。
・大規模な金融緩和策を維持
・1年から1年半かけて多角的に政策運営検証
・金融政策運営の先行き指針一部見直し
日銀が今回示した当面の物価見通しは、以下の写真の
加藤氏が提示したとおりで、「安定的な2%上昇」は当面無し、従ってYCC含む当面の政策変更は無し、と引導を渡されたようなモノでした。
加藤氏はこの物価見通しに関して「不自然に低い」と言い放ちましたから、余ほど不満が鬱積していたのでしょう。
フチコ(片淵茜) さんに煽られるように黒田総裁の任期中に政策修正するタイミングを逸してしまったと結論づけました。
これによって生じる今後の課題については何時もの調子で、
・市場がゆがめられている。長期金利は市場に委ねるべき。
(→ 債権ディーラーはおまんまの食い上げ、と言いたいのでは・・・)
・国債利率が低いと財政規律が緩む
(→ お得意の世界一と言われる負債比率比較!!
でも、資産を無視して負債ばかり言いつのっても・・・)
とのことでしたが、何時もの調子良さは無く、「負け犬の遠吠えに近い」と言ってしまえば言いすぎでしょうか。
前回に引き続き加藤節の勢いは今ひとつ・・・という感じでした。
ところが
ところが
加藤氏は最後に爆弾発言を放ちました。
その後の加藤氏の「きょうの経済視点」は
「インフレ2%を国民は望んでいるか?」
物価と賃金の上昇を見たとき賃金が追いつかず、緩和を続けるほど国民の実質賃金は削がれていく、可能性が高い。
緩和を続けていくことが正しいのかをもっと議論をすべき。
との主張でした。
加藤さん!
またデフレの世の中に戻れというのですか?
「インフレ率2%」の意味するところを全く理解していませんよね。フィリップス曲線から勉強し直したらいかがですか。
インフレ率と失業率の関係は無視ですか?
失業率と自殺率の相関も無視ですか?
アベノミクス以前の日銀の誤ったデフレ政策で、どれだけ国民が苦しみ国力が削がれてきたか、もうお忘れですか。
1990年後半以降自殺者数は急激に増えて年間3万人台で推移していたのが、漸く2020年のコロナ前までに2万人ソコソコまで減少してきているのですよ。
増えた殆どは男性で、経済要因ですよ。
有り難うございました。