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出遅れおじさんです。
「ふりむかないで」というタイトルの曲は、昔懐かしいエメロンシャンプーのCM曲でハニーナイツと言うグループが歌った曲もあり、これはこれで懐かしい良い曲なのですが、今日の本題はザ・ピーナッツの「ふりむかないで」の方です。
以前、テレビ朝日の「博士ちゃん」の昭和アイドルの特集で、「ザ・ピーナッツ」の曲を聴いて以来、ザ・ピーナッツのCDが欲しいと思っていて、最近漸く手に入れました。
しかし、手に入れたCDは二枚組でしたが、気が付いたら「恋のフーガ」と「情熱の花」が入っていなかったので、「チェック漏れ？ ドー スンベー？」と悶々としていたら、「私も欲しいから」と家内が言い出して、結局家内も別のベスト版CDを購入して、車での移動中等「懐メロ」タイムになってしまっています。
ザ・ピーナッツの「ふりむかないで」は、アニメ「エヴァンゲリヲン新劇場版：破」の劇中歌として使用されたり、杏さん、長谷川博己さん出演の2015年のテレビドラマ「デート～恋とはどんなものかしら～」のオープニングテーマとして使用されていますので、私の娘もよく知っているそうです。
同曲は1962年(昭和37年！ 東京オリンピックの2年前！！)に発売されたザ・ピーナッツ初のオリジナルソングでのヒット曲です。
それ以前はザ・ピーナッツに限らず海外の曲のカバー曲が主流でしたが、海外のポップスの雰囲気を上手く取り入れたオリジナルの作品が出来上がったようです。
改めてこの曲を聴いて、その作詞のセンス(メロディーも良いですが)に驚愕しました。
この曲(と言うか詩)の構成は
A1、A2、B、 A3、 B、A4
と言う構成です。歌詞を書き写すと著作権に触れそうなので要点だけ解説します。
CDを購入した直後に、家内になんで彼女は「振り向かないで」と言っているか知ってる？ と聞いて見ましたが、そこまでは把握していなかったようです。
A1、A2の歌詞は誰に向かって「ふりむかないで」と言っているかというと「彼氏」に対してです。
振り向いて欲しくない理由は、A1：「靴下を直しているの」、A2：「スカートを直しているの」という、なんとも可愛らしい理由で、初々しい二人の関係がうかがえます。
A3の「ふりむかないで」と言っている相手は、周りの第三者です。私たちが内緒の話でロマンスを語るので向こうを向いてちょうだいと言って、二人の関係が深まっているのを感じさせます。
A4の「ふりむかないで」と言っている相手は、再び彼氏に戻ります。
「いつも腕を組んで前を向いて幸せをつかみましょう」
決して過去を振り返らず、他の人に気を取られず、二人の幸せを・・・
岩谷さん、この歌詞、凄いです。
これだけの短い歌詞の中に起承転結、二人の愛のストーリーを織り込む技術に圧倒されました。
家内と話題が盛り上がったのですが、ザ・ピーナッツのこの時代の歌詞には、
靴下：ふりむかないで、手編みの靴下
秘めごと：恋のバカンス
という、いまではすっかり「死語」になったと言って良い言葉が出てきますが、それが時代の世界観を感じさせる、良い作品だと感じました。
脱帽です。
有り難うございました。
