出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

私の誤振込事件・・・もう20年以上前の話なので銀行名を晒してしまっていますが

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 山口県の某町役場の4,630万円誤振込事件は、誤って振り込まれた人(すでに肩書きが容疑者に昇格<?>、代理人の弁護士)と「町」(被害者のような言いぶりですが「過失」者)との間で、誤振込金は返済、「町」側弁護士費用(約500万円)の負担に関して争うと言うことになったと伝えられています。

 

 返済すると言っても返済能力は凡そなさそうなので、本人の意思と言うより請け負った弁護士が振り込まれた金額については争っても勝ち目が無い、と判断したのでは無いでしょうか。

突然、大金が・・・



 決して聖人君子とは言いがたいですが、我々の考える常識的な理性、倫理観が著しく欠落しているとしか思えない容疑者を擁護するつもりは毛頭ありませんが、「町」の対応も著しく「生ぬるい」と言わざるを得ないと思います。

 

 誤振込があったのが4月8日とのことですが、容疑者が弁護士に相談した時点(14日)で2,000万残高があったむね報じられており、さらに残高がゼロに近くなる4月18日まで支出を繰り返していたとのことです。

 

 「町」は容疑者と連絡が付かなかったと言っていますが、ズルズルと時間がかかった分も含めて弁護士費用を請求するというのは如何なものかと言う気はします。

 素直に返金すれば掛からなかった費用と言いたいのでしょうが、そうなった原因のかなりの部分は「町」にも責任があるのでは無いかと思います。

 

 そもそも誤振込をした過失責任は免れないと思います。

 

 このニュースを初めて聞いたときに、最初に頭に浮かんだのは私の口座への「誤振込」事件でした。

 過去の記事

deokureojisan.hatenablog.com

 で、ご紹介しましたが、もう20数年を経ていますので時効だと思って実名を挙げてしまいましたが、当時の日本債権信用銀行(現あおぞら銀行)から誤振込がありました。

 あの当時はバブル期でもあったので、「ワリシン」は数%近い利率であったと記憶しており、子どもたちにそれぞれの祖父母等より頂いた「祝い金」の類いはすべて子どもたちの名義の日債銀の口座預かりでワリシンを購入していました。

 

 バブルも崩壊し、「破綻」の二文字がささやかれ始めたので、ワリシンの解約処理及び私の口座への振込を依頼しました。

 

 振込予定の日、想定額以上の残高になっていましたので地元駅前の「東京三菱銀行」(時代が判りますね)で通帳記入したところ、一人の子どもの名前で同じ金額が二つ並んで振込まれていました。(30万円台後半でした)

 

 明朝にでも電話してやろうかと思っていたら、夜の8時過ぎ日債銀から誤振込をしたので返金をお願いしたいと泣きそうな声で電話があり、「知らねーヨ」というわけにも行かず返金に応じると言うと、翌朝若い行員が菓子箱下げてすっ飛んできました。

 玄関先で返金額を確認し、駅前の東京三菱銀行支店まで同行し、フロアの片隅で受取証と引き替えに引き出した現金を渡しました。

 

 当然のこととして、日債銀の行員はさっと受け取った札束を数え始めました。

 それをフロアの案内女性が差すような訝しげな眼で見ていました。

 

 「オッ? オヌシ、同業者だな!」

 とでも言いたかったのでしょうか。その光景は未だに目に焼き付いいます。

 

 そして、破綻間近の銀行業務の混乱ぶりを改めてう伺い知る事が出来た貴重な経験でした。

 

 私の場合は、他行(東京三菱銀行)へ振り込まれた後であったことと数十万円という金額でしたので、直接対面で受け取って現金で持ち帰りという一番確かな(安全とは言いませんが)方法であったと思います。

 

 で、話は山口県の誤振込事件に戻りますが、誤振込のあった当日、「町」の職員が容疑者に銀行支店まで同行し、返金を求めたが「今日は返金しない」となってしまったとのことですが、「町」の担当社は本当に全額引き出せる体制を取っていたのでしょうか。

 何処の銀行もネット振込の上限は1日1000万円、ATMの振込限度は詐欺防止の観点から更に低く設定されています。

 銀行の支店で4,630万円もの現金が右から左に出てくるとも思えませんので、当然窓口での口座振り込みしか方法は無いのではないでしょうか。

 現金で受け取るなら、支店に事前連絡が必要だと思います。

 私自身は500万円以上の現金を下ろした記憶がありませんが・・・

 

 当然振込先(町の口座番号)の記入された振込用紙ぐらい準備はしていて、

 「ここにご自分の口座番号、氏名を記載し、届出印を・・・」

 という段取りは出来ていたのですよね?

 勿論、大前提として、通帳と届出印は持ってこさせていたのですよね?

 当然複数人で帯同していたのですよね?

 テレビの報道はイメージ映像だけですので、ATMの前でやりとりしているような印象ですが、当然支店の応接室でもお借りして、行員(場合により支店長)でも同席してやりとりしていたのですよね?

 数千万円もお返し頂くのですから・・・

 

 そこまでされると今日は返金しないとは言い難いと思いますが、今回の件で、色々「町」の対応には疑問が残ります。

 

 何時も愛読しているuribou(id:uribouwataru)様の本日のブログ

uribouwataru.com

 では、山口の事件の一桁上の金額が誤入金されていたと言う昔の話が紹介されていますが、いつの間にか全額「消滅」していたようです。

 「ご迷惑をお掛けしました」の一言も無かったとのこと。

 

 それはそれで恐ろしいような・・・

 

有り難うございました。