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出遅れおじさんです。
昨日に続いて、総合商社4社(丸紅除く)の中間決算の状況、純利益、配当の上方修正状況をご紹介します。
【純利益上方修正 比較】
前年度決算発表時の2022年3月期通期純利益と、2/四期決算報告時の純利益修正値、及び改善率は以下の通りです。
当初予想 修正値 (改善率)
三菱商事 3,800億円→7,400億円 94.7%
伊藤忠 5,500億円→7,500億円 36.3%
三井物産 4,600億円→7,200億円 56.5%
住友商事 2,900億円→3,800億円 31.0%
以前から純利益に関しては
と言う序列感覚でしたが、今回の中間決算時の通期見通しでは
という状況になっているようです。
【配当の実績値、修正値 比較】
前年度配当実績、及び前年度決算発表時の配当見通し、今回の増配見通しは以下の通りです。年間配当(中間+期末)で表記しています。赤字は修正の数値。
前年実績 当初予想 今回修正
三菱商事 134円(67+67) 134円(67+67) 142円(71+71)
伊藤忠 88円(44+44) 94円(47+47) 110円(47+63)
三井物産 85円(40+45) 90円(45+45) 95円(45+50)
住友商事 70円(35+35) 70円(35+35) 90円(45+45)
三菱商事と、住友商事は本年度は当初配当据え置きの予定でしたが、増配に修正しました。
伊藤忠と三井物産は本年度増配の見通しをさらに上積み修正しました。
年度配当見込額を本日(11月8日)の終値で割った配当利回りは以下の通りです。
三菱商事 4.13%
伊藤忠 3.19%
三井物産 3.74%
住友商事 5.40%
以前から総合商社の格付けと言うのも変ですが、「おっとり長男坊」の三菱商事、「きかん気の次男坊」伊藤忠と名付けて比較してきました。
過去の記事
でも取り上げましたが、私は以前から個人的に伊藤忠の岡藤正広代表取締役会長CEOの自らのビジュアルを前面に出した株主向けメッセージの「ギラギラ」ぶりを敬愛しております。
岡藤会長は、A社~D社と匿名で呼称していますが、利益と時価総額で5大商社トップに立つと言うことをコミットしており、2021年には両方を達成しておりました。
ただ、今回の中間決算段階では、純利益でA社、B社こと三菱商事、三井物産にかなり肉薄されており、ここ数ヶ月は株価ではA社こと三菱商事の後塵を拝する状況です。
伊藤忠と三菱商事は両者とも発行済み株数が約15億株弱と同規模ですので、株価の差が直接時価総額の差として見えやすい関係です。
今日のチャートは、二日連続で下げに下げたが、依然五大商社トップの三菱商事の株価です。
岡藤会長が年度末、或いはこれに先立つ3/四期決算でどんな挽回策を打ってくるのか、期待に胸が膨らみます。
「会長! 株価上昇の特効薬は、増配と自社株買いでっセ!」
(オマエ如きに言われなくても・・・と言われそうですが)
有り難うございました。