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出遅れおじさんです。
6月4日付けの「KDDIから届いた嬉しいお手紙」の記事に書きましたように、毎日3月決算各社より続々(?)と株主総会招集通知が届いております。
中でも私が一番注目しているのが、「ギラギラ会長」こと岡藤会長(申しわけありません、私が勝手につけた愛称です)率いる伊藤忠商事(8001 以下伊藤忠)の招集通知です。
ご存じの通り、5大商社の中で会社の格というと語弊がありますが、単純に言えば売上げランキングで同社は常に三菱商事(8058 以下商事)の後塵を拝し「次男坊」の位置づけなのですが、商事に追いつけ追い越せの次男坊特有のギラギラ感は率直に言って「大好き」です。
従前より、岡藤会長は業界一の時価総額と利益額を株主に対するコミットメントと位置づけていました。
時価総額については2020年6月22日に商事を抜き以降トップの座を堅持、ここしばらくは上場来高値を更新し続けています。
利益についても2020年2/四期に商事を抜いてトップになり、通期でもトップでした。
(過去の記事
をご参照ください)
「ギラギラ会長」はそれだけでは飽き足らず通常の総会招集通知とは別に会長名で「株主のみなさまへ」と題された冊子(上の写真の右端)を同封していました。
(残念ながらネットでは公開されていませんので一部写真で)
その冊子では、
「連結純利益No.1を実現」
「厳しい経営環境下でもコミットメント経営を堅持」
「2015~20年連結利益No.1実現」
「株価は上場来高値を33回更新しNo.1を実現」
等々同業A社・・・D社との横並びグラフを並べたほか、11項目に亘るアピールポイントと10項目の質問事項への回答を掲載する等、大変気合いが入っています。
そして株主還元の項目では、来期(2022年3月期)に加え、2023年3月期、2024年3月期まで100円配当を目指しての増配と機動的自社株購入方針を明示しています。
私自身が個人的に岡藤会長を敬愛しているのは、単なるギラギラ以上の明確な将来ビジョンを提起する姿勢です。
一方おしりに火がついている長男坊(商事)は今期こそは減益ながら増配する事としましたが、来期(2022年3月期)は据え置き見通しと、やや保守的姿勢に終始しているという印象でした。
三男坊(三井物産8031)は、同じく減益ながら来期も増配の見込みとする等、意欲的ではありますが、基本的なトーンは長男坊と同じです。
今期赤字に転落した4男坊(住友商事)は招集通知自体元気がありません。
(申し訳ありませんが丸紅はご縁が無く株式を保有していません)
と、伊藤忠以外には厳しいコメントをさせて頂きましたが、コロナ禍の環境悪化はあるにせよ、ウオーレンバフェットも漸くその存在を意識したほど、我が国の固有業態である「ソーゴーショーシャ」は海外では投資対象としては意識されにくく、PBR、PERともに低位で割安感は強いのですが、次男坊のようなアグレッシブさで存在感を際立たせて欲しいと思います。
有り難うございました。