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出遅れおじさんです。
11月に入り、3月決算企業の中間決算発表が続いています。
事前のアナウンス通り私が見ている限りでは、各社とも「好調」を絵に描いたような「増収・増益」決算、場合によれば「増配」の公表が続いています。
「ヨシ! 株価も!」
と期待を込めて見ていると、期待に反して好決算発表を受けて「暴落」に近い下げに転じる企業(特に「ソーゴーショーシャ!」)が多い気がします。事前の期待が高すぎたのでしょう。(住友商事は「暴落」というのは言い過ぎな気もします)
先週の記事
で、ご紹介した東京エレクトロンデバイス(2760)と同じですが、エレデバも本業は「商社」です。
五大商社の中から三菱商事(8058)、伊藤忠(8001)、三井物産(8031)、住友商事(8053)の状況をご紹介したいと思います。
五大商社の中では丸紅(8002)はご縁が無く株式を保有しておりません。
対決算公表前日終値から決算公表日当日終値の下げ率トップ(?)の三井物産のチャートは以下の通りです。
各社の決算状況は以下の通りでした。
【売上高 比較】
三菱商事 77,267億円 対前年同期比△34.9%増
伊藤忠 58,747億円 〃 △19.5%増
三井物産 54,161億円 〃 △46.2%増
住友商事 25,430億円 〃 △18.4%増
通常の売上高規模から見ると、
ですが、
と言う状況になってしまっています。
4社それぞれ前年同期(2021年3月期 2/四期)はさらにその前年同期から▼25.8%、▼10.4%、▼14.1%、▼18.5%減少していますので、三井物産が大きく売上げを伸ばしていると見ても良いと思います。
同社は資源系の比重が大きいので、その辺りの影響では無いかと思います。
【純利益 比較】
三菱商事 3,605億円 対前年同期比△315.9%増
伊藤忠 5,006億円 〃 △ 98.3%増
三井物産 4,046億円 〃 △267.8%増
住友商事 2,410億円 (前年度は赤字)
単純に上記の売上高と比較すると、伊藤忠以下のグループの収益力の高さ、と言うか逆に三菱商事の収益力、利益率の低さが際立っていると言うべきかもしれません。
住友商事は良く前年の赤字決算から復帰してくれたと思います。
前年度決算時に予想されていた純利益に対する2/四期の「進捗率」は以下の通りです。
2/四実績 年度予測 (進捗率)
三菱商事 3,605億円/3,800億円= 94.8%
伊藤忠 5,006億円/5,500億円= 91.0%
三井物産 4,046億円/4,600億円= 88.0%
住友商事 2,410億円/2,900億円= 83.1%
前年度決算時の見込みが保守的すぎるのか、今年度上半期の業績が良すぎるのかは判じかねますが、ほぼ年度見通しの純利益を凡そ上期で9割達成してしまっています。
当然、4社とも純利益の年度見通しを上方修正し、今年度の配当金額も上方修正することとしています。
このあたりは長くなりましたので、明日ご報告させて頂きます。
有り難うございました。