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出遅れおじさんです。
富士フイルム(4901)より株主総会招集通知を頂きました。(古新聞な記事です)
富士フイルムといえば我々の世代は、
「フジカラーで写そう!」
のフレーズや、先日お亡くなりになった樹木希林さんと岸本加世子さんの
「フジカラープリントでしたら、美しい人はより美しく、そうで無い方はそれなりに・・・」
のCMで、
エッ 古すぎて判らん?
少し時代が下れば、「写ルンです」で知られた・・・と調べていたら・・・
「エッ? まだ、売ッテルンです!」
オーディオと同じで、フイルム写真のアナログ的な味わいや雰囲気の良さに対する評価は根強く、未だに少数派ではありますが市場での地位を保っています。
デジタルカメラの出現によって、所謂フイルムカメラの業界には大きな危機に見舞われるわけですが、当時世界の写真フイルム業界を独占していた4社、米国のコダック、ドイツのアグファ、日本のコニカと富士フイルムのその後の大きな分岐点となりました。
とくに破綻したコダックと業態転換に成功した富士フイルムの対比は業界のパラダイムシフトに如何に対応するかの教科書としても取り上げられています。
ただ、コダックが写真のデジタル化に全く背を向けていたのかと言えばそんなことは無く、商用化には至らなかったようですが、1975年に初めてのデジタルカメラを開発したのはコダックであったと言うことです。
「じゃあ、なんで?」
と言いたくなりますが、要は目端が利かず、乗り遅れてしまったということでしょう。
教科書通りに(というか教科書にも反映されるように)富士フイルムはダイナミックに業態変容を進めてきました。
今回ご報告を受けた2021年3月期の各ソリューション部門毎の売上高比率は、
ヘルスケア&マテリアル部門 48%(「アスタリフト」他美容、医療分野です)
ドキュメント部門 39%(所謂「ゼロックス」の流れです)
イメージング部門 13%(元々の本業です)
という状況で、カメラやフイルム事業は一割強のシェアです。
最大シェアのヘルス&マテリアル部門は増収増益ですが、他の2部門は減収減益で、全体としては減収減益、辛うじて純利益は増を維持しています。
これを反映して、配当の実績と今後の見通しは、(通年(中間+期末))
2019年3月期 80円(40+40)
2020年3月期 95円(47.5+47.5)
2021年3月期 100円(47.5+52.5) 今期
2022円3月期 100円(50+50) 見込み
ということで、配当格付けでは「竹の上」にランクされました。
で、再三に亘って、アビガンの承認が遅れていると言うことを指摘してきました。
(過去の記事
をご参照ください)
ただ、株価自体は承認をすでに折り込んでか、さらにはCDMO(医薬品製造受託)事業でのワクチン製造受託を折り込んでか、株価は極めて堅調です。
有り難うございました。