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出遅れおじさんです。
2月9日に富士フイルムが3/四期決算を発表しました。
同社については過去の記事
でも紹介しましたが、感光フイルムカメラからデジタルカメラ化の流れを上手く利用しダイナミックに業態変容を成し遂げ、最早元々の本業であるイメージング部門は売上げの10%強にすぎず、「アスタリフト」を初めとしたヘルスケア&マテリアル部門がほぼ半分を占める総合マテリアル企業です。
経営の教科書的には米国コダック社(実は世界で初めてデジタルカメラを実用化したのは同社とのことだが、デジタル化の流れに完全に乗り遅れた)と常に対比されてきました。
昨今のコロナ禍の中での話題は、子会社である富士フイルム富山化学(株)が開発したインフルエンザ治療薬としてすでに承認されているアビガン(ファビピラビル)がコロナの治療薬としても効果がありそうとのことで治験中である事です。(というかまだ治験中です)
決して富士フイルムの一株主として自己の利益のためでは無く、コロナ禍の収束を願うという気持ちから、アビガンの承認審査遅れを以下
の3本の記事で疑問視しました。
どうも厚生労働省(含む医薬品医療器機総合機構PMDA)並びに一部マスコミはアビガンがお気に召さないようでズルズルと承認プロセスが引き延ばされ、そのたびに「アビガン効果無し」との報道が流されてきました。
私には「アビガンの早期承認」を打ち出した安倍政権への反発が「坊主憎ければ袈裟まで憎し」となってアビガンへの嫌悪となっているようにしか見えません。
同社の収益状況は、そのような状況をものともせず絶好調で、2022年3月期純利益見通しは出だしこそ保守的でしたが、四半期決算発表の度に年度見通しを上方修正してきました。
【2021年3月期決算】(億円)
純利益 1株利益 年間配当
21年3月期 1,812 453円 100円
【2022年3月期見通し】(億円)
純利益 1株利益 年間配当
前年決算時 1,300 325円 100円
1/四決算時 1,600 400円 100円
2/四決算時 1,750 436円 110円
3/四決算時 1,850 461円 110円
となると、本決算時にはさらなる上積み・・・増配?
否が応でも期待に胸が膨らみます。
投資家とはナンと欲深い人種でしょうか。
いや、決して皆様のことではありません。
二日続けての同じコメントで締めて申しわけありません。
有り難うございました。