出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

広木隆さん、よくぞ言ってくれました・・・モーサテで久しぶりにコメントに賛同

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出遅れおじさんです。

 

 このブログでも何度か取り上げてきましたが、「投資家」の端くれとして、毎朝のテレビ東京の「モーニングサテライト(モーサテ)」は、ほぼ追っかけ再生ですが欠かさず見ております。

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テレビ東京殿サイトより勝手に借用


  モーサテに関しては、以前の記事 

deokureojisan.hatenablog.com

 でも紹介しましたが、一番のおすすめコーナーは「秘書の三つ星手土産」と書かせていただいた位で、インキャスターの佐々木明子さんまでもが金融緩和の出口戦略を待望するような口ぶりで「財務省の回し者か!」と突っ込みたくなるような論調で閉口していました。

 しかし、今朝(3月22日)の「プロの目」に出演されていたコメンテーター、マネックス証券のチーフストラテジスト広木隆氏のコメントで久しぶりにこの番組に賛同しました。

 

 広木氏に関しては、ネット上では「やたらと強気一辺倒」等と揶揄されたり、「同氏のコメントに不安になって売却したら株が上がった」などという否定的なコメントすら出ています。

 広木氏を擁護するつもりは全くありませんが、他人のコメントで売買すること自体論外です。投資する資格は無いと言っても良いでしょう。

 様々なコメンテーターが「上がる」「下がる」と言ったとき、何を根拠にそう言っているのか、それをさらに自分で検証し、自分も納得できるか否かで自らの懐具合と相談して判断しなければなりません。

 (検証出来無いものは只の「お告げ」と思いましょう)

 

 ここしばらくの相場の上昇に対して、ネガティブに評価するコメントとして主なものを挙げれば以下に集約されると思います。

 

(1)行き場所を失った緩和マネーによるバブル相場

(2)日銀のETF購入によって底上げされた官製相場

 

 (1)に関しては、コロナ禍で庶民の生活は疲弊しているのに・・・という恨み言すら聞かれますが、そもそも株価は現状を反映しているのでは無く、半年先、一年先を見越して上がり下がりするものです。

 企業収益はそんなに低迷しているわけでは無く、先週末(3月19日)の日経平均は29,792円で30,000円を割り込みましたが、PER(株価収益率)は23.3で、決してバブルと言われるほどの株高ではありません。(バブル期のPERは80以上であったと言われています)

 

 (2)に関しては、まさに今朝のコメントで広木氏が一刀両断に否定しました。

 広木氏は2020年1月以降の時系列の日銀ETF買入実績と日経平均の推移を比較し、2020年後半以降、ETF買入額は減少しているが日経平均は上昇しており、両者の関係は無いと断じました。

 ただ鶏と卵の関係と同じですが、日銀は株価が「下げ」に転じると「買い」オペを実施するので、株価が上昇する局面では「買い」出られなくなっているとも取れます。

 広木氏はその他にも、

・相場は買いが多くなると上がるというのは間違い(買う人と売る人の数は同じ)

・上値でも買う人がいるから株価は上がる

・日銀は上値では買わないので上昇には寄与していない

ともコメントしました。

 いずれにしても、日銀のETF購入により株価が上昇しているわけでは無い事は明らかです。

 

 上にも書きましたが、モーサテは画面の数字以外は聞かないようにしているくらいでしたが、今日は少し軌道修正したいと思います。

 

 いずれにせよ、日銀が買い支えてくれると思うと精神安定剤的効果はありますよね。

(あくまで、投資は自己責任でお願いします・・と、モーサテでも繰り返しアナウンスされています)

 

有り難うございました。