出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

総務省接待報道の怪・・・波取り記者って

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出遅れおじさんです。

 

 総務省を巡る接待問題は、「東北新社」から「NTT」へ飛び火し、15日に社長が国会に呼びつけられる事態となっているようです。

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総務省サイトから勝手に借用しました

 エッ 同時にNHKの名前も一瞬出てきたようでしたが、NHKはどうなったのでしょうか?

 どうして、マスコミの皆さんは記者会見や調査結果報告の場で他の接待事例は無いのかと突っ込まないのでしょうか。

 

 この接待問題は、「週刊文春」2月11日号で「東北新社」の総務省接待を報じたのが発端でした。

 接待する側の担当が菅総理の長男であったことから、一気に各マスコミも追随しましたが、何ともその後の展開は歯切れが悪いとしか言いようがありません。

 いい年をした成人の息子の不始末の責任を親に問うのもいかがなものかと思っていたら、山田広報官(当時総務省審議官)の7万円/人の高額接待という恰好のターゲットが炙り出されて、総バッシングに及んだものの、結局山田広報官の辞職で自分たちの行状は棚に上げて、菅総理の責任論に再び回帰するという始末です。

 

 何故マスコミはそんなに歯切れが悪いかというと、自分たちに火の粉が飛んでくるのが嫌だからです。

 

 内閣官房参与嘉悦大学教授の高橋洋一氏が随分前から取り上げてこられましたが、総務省辺りには「波取り記者」という種類の記者がいると言うことです。

 

gendai.ismedia.jp

 記者と言っても記事を書くわけでは無く、総務官僚とマスコミ業界(特に系列にテレビ局を有する報道各社)の接待調整連絡の為に総務省に出入りしている記者と称する担当者と言うことです。

 総務官僚(旧郵政省系)ががっちり握った電波利権に群がり、電波・放送利権確保のためにロビーイングをしている方々を「波取り記者」と呼ぶそうです。

 霞ヶ関界隈で一般的に言われている呼称なのか高橋氏が名付けた独自の名称なのかは解りません。

 

 いずれにせよ、旧大蔵省の「ノー◯ンしゃぶしゃぶ」接待を発端とした公務員倫理改革のほとぼりは冷めたか冷めないのか、農水省総務省等の旧態依然とした構造は全く改善されていないようです。

 

 しかもその片棒をマスコミが担いでいるのでしたら、報道も隔靴掻痒とならざるを得ないのでしょうか。

  さらに不気味なことに、バッシングされている総務省幹部の殆どはNHK改革を主張していたメンバーだと言うことです。

 

 女性キャリアとして先陣を切って男社会に切り込んでいった山田前報道官が恰好のターゲットとなってしまったのは不憫でなりません。

 

 

有り難うございました。