出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

「モーサテ日記」とカテゴライズするほどでは無いが、気になった学歴による平均寿命の差

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

【おことわり】

 「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。

 

 二日続きのモーサテネタで恐縮です。

 本日(11月27日)のモーサテ「プロの眼」のゲストは楽天経済研究所の今村卓氏でテーマは「トランプ人事が映す高関税の現実味」でした。

 

 今村氏は経験浅く党幹部等に任せて政権を人選(結局方針が合わず次々更迭)した第一期と異なり、政治経験を積んでそれなりの人選をしており、マーケットが想定する「ディールのための脅し材料」という見方は甘い、と主張しました。

 

 トランプ氏は今回勝利の原動力となった労働者階級による支持に応え、高関税によって製造業の国内回帰を目指している。

 本来民主党は労働者階級を守るべき党なのですが、いつの間にかハイソなポリコレ政党になってしまったので、労働者階級が共和党支持に回ったという「倒錯現象」がトランプ勝利の要因と思っています。(これは、私 出遅れおじさんの勝手な解釈)

 

 今村氏によると、商務長官指名されたハワード・ラトニック氏(投資銀行キャンター・フィッツジェラルドCEO)は、対中強硬論者としても知られていますが、「大卒以上と高卒以下で平均寿命が7年違う・・・」として労働者階級の支援を訴えたとのことです。

 

 ここが、今日私が一番引っかかったポイントです。

 

 会員限定記事ですが、日経新聞の記事

www.nikkei.com

 によると、10月の10月下旬に出演したネット番組での発言のようです。

 

 さらに調べると、確かにフォーブス誌の記事

forbesjapan.com

 によると、出典の論文(英文です)

www.brookings.edu

 ではコロナ前の1992年には大卒以上と高卒以下の平均寿命(正しくは25歳の大人の平均余命)の差は、2.5歳であったが、コロナ直後の2021年には8.5歳となっているとのこと。

大卒・高卒 25歳での予寿命推移



 ただし、これはフォーブスの記事にあるように、高卒以下で収入が低ければ、医療の受けやすさ、不健康な行動の差、生活環境の安全性・・・等々あるものの、コロナによって急速に拡大したのは、所謂エッセンシャルワーカーとして感染リスクに晒されたのも大きく影響しているのでは、と思います。

 

 しかし大きな傾向として、コロナ以前でも徐々に両グループの差は拡大しつつあったと言わざるを得ません。

 

 我が国では・・・

 

 残念ながら比較になるデータは今のところ見つかっておりませんが、国立がん研究センターが2024年3月に中卒、高卒、大卒で2010年から2015年の国勢調査を元に30歳から79歳の死亡率を比較しています

 

www.ncc.go.jp

 

 このレポートを紹介するマスコミ記事はすべからく中卒対大卒で人口分布調整後男性1.48倍、女性1.47倍という結果のみ紹介されていますが、多くの死因で

 中卒>高卒>大卒

 と言う結果でした。

 唯一の例外は乳がん

 中卒<高卒<大卒

 と言う結果だそうです。

 

 全死亡率の高卒/大卒の比率は、男性1.16、女性1.23(95%信頼区間の中央値)と言う結果で、年齢等の条件差はあるものの米国のがん死亡率(高卒/大卒)2.3と比較しても、いかに日本の健康格差が少ないか分かります。

 

 言うまでもありませんが、医療水準や健康保険等の制度の差です。

 

 日本に生まれて良かった・・・と言いたいところですが、過去にも引用させて頂きましたが、私が敬愛するMarskoin(id:Marskoin)様のブログ記事

www.marskoin.com

 で、記載されていますように、年齢とともに経済格差による健康状態の差は明確に表れるようです。

 

 健康には気を遣いたいものです。

 

 

有り難うございました。