出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

【モーサテ日記】CPIとPCE 今日は勉強になりました と、ゼレンスキー大統領訪米追加情報

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

【おことわり】

 「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。

 

 本日(12月23日)のモーサテ「プロの眼」のコーナーのゲストは東京大学の渡辺努教授でテーマは「米CPIとPCEの乖離は何故生まれるのか」でした。

 渡辺教授と言えば、本年6月日銀の黒田総裁が「家計の値上げ許容度も高まってきている」と発言し袋だたきに遭ったことがありましたが、黒田総裁の発言は渡辺教授の調査結果に基づくものでした。

 渡辺教授はマーケットのデータに立脚した分析を元に発言なさっており、東大の文系(決して揶揄する訳ではありませんが)教授の中で個人的には最も信頼に足る方と思っています。

 

 我が国の消費者物価指標はCPI一本なのですが、米国にはCPI(Consumer Price Index)とPCE(Personal Consumption Expenditures)という二つの消費者物価指数があります。

 今日のテーマの発端は直近この二つの指標に2%もの乖離が出ていると言うものでした。

 

 私自身CPIとPCEの差なんて、公表する役所の違い(それぞれ労働省と商務省が公表)位にしか思っていませんでしたが、渡辺教授の今日説明は数字の集計方法の違いを明確にわかりやすく解説してくださいました。

モーサテ画面より



 この表にあるように、CPIはシェアの変化を無視した単純な価格の平均値であり、PCEはシェアの変化を加味(シェアの変化の平均値で評価)した価格の平均値です。

 番組内で塩田キャスターが端的に言ったように、CPIは「(値札を)見た価格」、PCEは「(価格変化を踏まえて)買った価格」と言うことになります。

モーサテ画面より



 当然のことながら価格の安い方がシェアを伸ばしますので、CPIよりPCEの方が数字は低くなります。

 そして昨今のCPIとPCEの乖離は、消費者がこれまで以上に価格による商品選択にシビアになってきたと言う結果であるとのことでした。

モーサテ画面より



 その究極の姿が我が国のデフレ状態なので、そろそろインフレも沈静化か、と私は受け止めました。

 (言うまでも有りませんが、投資は自己責任でお願いします)

 

 今日のモーサテは勉強になった。

 

【ゼレンスキー大統領電撃訪米の追加情報】

 昨日の記事

deokureojisan.hatenablog.com

 で、ゼレンスキー大統領の電撃訪米について「策士よのう」と評しましたが、本日(12月23日)の文化放送「おはよう寺ちゃん」のゲスト郵便学者の内藤陽介氏は、「今回の訪米は米国の仕掛けたもの」との見解を紹介しました。

 米国としても、外交面で失策続きのバイデン大統領の起死回生の一発を狙った模様とのことで、確かにポーランドから米軍機で移動する等、米国からの働きかけがあったからこそ実現できたものと思います。

 いずれにしてもゼレンスキー大統領にしても渡りに船のタイミングだったのでしょう。

 

 併せて、昨日(12月22日)のニッポン放送「コージーアップ」のゲスト東京大学先端研の小泉悠氏は、今回の電撃訪米に際し、直前に東部激戦地を訪問したゼレンスキー大統領がハイマース部隊隊長に授与しようとした勲章を、隊長が

 「ハイマースを提供してくれた米国にこそ、この勲章を与えるべき」

 と、辞退したため、勲章をバイデン大統領に手渡した、とのエピソードを紹介しました。

 

 これはアメリカ人のメンタルに強烈に刺さりますよね。

 

 「ゼレンスキー大統領! オヌシも役者よのう!」

 

 あっ、この人元々役者でした。

 

有り難うございました。