出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

シンガク様の質問に答えさせて頂きます

 

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 先日の記事

deokureojisan.hatenablog.com

 に、シンガク(id:singark071781)様からブクマコメントで以下ご質問を頂きました。

 

こんにちは。11月、年末への米国株はどうなのでしょうか?ガザ戦争の影響で、ロシアのとき同様に大きく下がるのではと懸念しています。

 

 あらかじめお断り申し上げておきますが、私は投資アドバイザーでも、経済学者でも政治学者でも、ましてや予言者でも超能力者でもありません。

 

 従って、

 「そんなことが分かったら、こんなショボいブログなんぞ書いていないワ!」

 

 と、声を大にして叫びたいところですが、アノマリー大好きおじさん」の好奇心に火が付きました。

 

 過去の年間のダウ平均がどういう推移をたどったのか? 私のバイブル(?)は以前楽天証券経済研究所の香川睦氏がまとめてくださった過去30年間の日経平均の推移と合わせてのグラフが第一にあります。(モーサテ画面で恐縮です)

モーサテ画面より



 最近これに加えて、岩井コスモ証券の林卓郎氏が同じく直近20年間のダウ平均と日経平均の推移をまとめてくださいました。

モーサテ画面より



 

 ダウ平均は30年平均も20年平均も基本的には同じパターンです。

 

 年初から5月にかけてピークを迎え、9月あるいは10月まで低迷。(所謂セルインメイです)

 そして11月12月は一気に上昇。

 (「株はハロウィーンに買え」なるアノマリーもあるようです)

 

 ここまではあくまでも一般論です。

 

 ところが、駆け出し投資家の私の印象は全く違います。

 勿論私のポートフォリオは米国株が30%強ですが、日経平均はかなりの部分は米国市場に影響されますので、強ち外れてはいないと思います。

 データが残って、比較できる2016年から2023年10月までの8年間(一部7年間)の対前月の勝ち負け(配当除く)をグラフにしたものです。(色の濃いところは±100万円以上)

月次対前月騰落実績(1月~10月:N=8、11月~12月:N=7)

 併せて次のグラフは8年間(一部7年間)の、各月の対前月末騰落平均値(配当除く、単位:百万円)の推移および年初来の累積グラフにまとめたものです。

月次対前月騰落平均実績(1月~10月:N=8、11月~12月:N=7)




 私自身、常日頃から「セルインメイ」を提唱(?)している割には、6月~8月は意外に好成績です。年間の含み益の半分以上はこの3ヶ月で生じています。

 

 11月は勿論好成績です。

 しかし、12月は勝敗数こそ5勝2敗ですが、この「2敗」が大負けで平均値もマイナスです。

 一つは2018年の12月で、米中通商交渉への不安によるものです。ファーウエイの副会長がカナダで拘束されたのもこのときです。

 もう一つは、2022年の12月で、FRBの連続0.5%利上げによる引き締め長期化と、日銀のイールドカーブコントロール柔軟化のダブルショックでした。

 

 ただ、このレベルの「事件」は年中起こりうるといえなくもありませんが、12月に起こると株価への影響は大きいようです。

 

 私のように長期保有出れば多少の上げ下げはどうという言うことはないのですが、ファンドマネージャ等の「プロ」の投資家にとって12月は決算に向けて何かことがあると出血を最小限に押さえようと売りに走ることが多いのではないでしょうか。

 

【結論】

 11月は上げ。

 (月半ばで半分答えが見えているところで言っても説得力はありませんが)

 12月は「大下げ」のリスクもあり。

 

 言うまでもありませんが、投資はあくまで自己責任でお願いします。

 

有り難うございました。