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出遅れおじさんです。
先週(11月8日)文春オンラインが衆議院議員で財務副大臣の神田憲次氏の個人会社が地方税の滞納を繰り返して同社が所有するビルが過去に4回再押さえにあったと報じました。
岸田ソーリの渾身の「減税してやるぜ!」も、財務省や身内の党税調の反発に遭い、遅い・ショボいと支持率挽回に繋がらないなか、こともあろうに当の財務副大臣の「税金スキャンダル」が勃発してしまいまい、岸田ソーリにとって痛恨のダブルパンチとなりそうです。(しかもこの方税理士らしいです)
このニュースを始めて聞いたときひらめいた、私 出遅れおじさんの「ゲスの勘ぐり」は、
「財務省に刺された」
でした。
いよいよ、財務省の逆鱗に触れる「減税」を打ち出した岸田ソーリに対する財務省による「倒閣運動」が始まったと思いました。
このあたりの財務省の不埒な動きは元財務官僚で嘉悦大学教授の高橋洋一氏が最も詳しいので、高橋氏の「高橋洋一チャンネル」で、新動画がアップされるたびにチェックしましたが、本件には触れられていませんでした。
そして、10日(金曜日)になって、百田尚樹氏と有本香氏の「ニュースあさ8時!」にゲスト出演された高橋氏がたっぷり語ってくださいました。
20分過ぎ~ 今回の岸田減税のダメぶり
47分過ぎ~ 神田副大臣問題
以前から高橋氏が語っておられましたが、財務省が政治家をコントロールする手法はいくつかあって、
第一段階は「ご説明」
政治家に対して、個別にあの手この手で財政問題や国家破綻の危機を説いて回る。
(大抵の不勉強な政治家はここで籠絡される ex.民主党政権)
第二段階は「不安に乗じる」
本件は高橋氏と言うより参議院議員の青山繁晴氏の情報ですが、特に若手議員等に「ご説明」のついでに、
「○×先生の地元の△小学校(ご当人の出身校のケースが多い)の耐震改修はなかなか予算が付かないようで・・・我々も気にはなっているんですよ・・・」
青山氏によれば決して「何とかする」というような言質を与えないそうです。
次の選挙が心配で堪らない若手議員はこれでイチコロだそうです。
第三段階は「恫喝」
配下に「国税庁」を有しているので、政治家の脛の傷のネタは山ほど保有しています。
勿論直接的にこれで恫喝なんて、野暮なことはしません。
今回のようにマスコミにリークして邪魔者を葬り去る、あるいは政権に直接ダメージを与える・・・今回の件が財務省のリークであろうことは疑いようもありません。
「脱税」は犯罪行為なのでマスコミに公開されますが、「滞納」は基本的には非開示とのことですので、マスコミがかぎつけることは殆どありません。
財務省の究極の利権を土足で踏みにじる「減税」に激怒して、倒閣に動いたとしても何ら不思議はありません。
上記の番組で高橋氏が本件と同様な事例として紹介したのは、第一次安倍政権時に、政府主導の税制改革を目指して安倍氏が政府の税制調査会長に据えた当時大阪大学教授の本間正明氏のスキャンダルです。
もう15年以上も前の話で、すでに私人の立場ですが、ご本人が日経ビジネス誌の私も愛読していた「敗軍の将、弊を語る」のコーナー(会員限定です)
で、赤裸々に語られていますので、あえて匿名にはしません。
本間氏が議員宿舎に「愛人」を住まわせていたと週刊ポストが報じ、本間氏は税調会長を僅か一ヶ月ほどで退任せざるを得なくなりました。
今回の高橋氏の解説で住まわせていたのは「愛人」ではなく「内縁の妻」だったというのは初耳です。
これも、政府の施設は財務省理財局の管轄なので、財務省によるリークであることは明々白々です。(宿舎を提供したのも財務省とのこと)
本来、財務省の ポチ シンパを据えてコントロールしたい財務省の思惑に反して就任直後の血気盛んな安倍総理が余所から据えた会長が気に入らないとスキャンダルネタをリークしたものです。
それ以前に、官僚の天下り禁止法の成立等、官僚の重要な利権に手を突っ込んできた当時の安倍総理に対する官僚の反発は相当なもので、最後に引導を渡される原因となったと言われる「消えた年金」問題は、当時の社会保険庁の「自爆テロ」とすら後年言われています。
消えた年金問題を「自爆テロ」と評したのは、イデオロギー的には全く反安倍的色彩の強い田原総一朗氏です。
【お詫び】
田原氏の記事、日経BP誌の「田原総一朗の政財界『ここだけの話』」はリンク切れしていました。
自らの悪行を暴き、社会保険庁という組織を自爆させて安倍政権を倒しました。
もっとも、同庁の機能は年金機構へ引き継がれ(これは当然です)、個人情報閲覧等問題のあった職員も民主党政権下で全員再採用されています。
上記の番組内で、高橋氏は最悪の場合、岸田氏の行方次第では減税も無かったことにされかねないという物騒なことを仰いましたが、強ちあり得ない話ではないと言わざるを得ません。
こういう官僚が支配する我がニッポンの行く末は暗いとしか言いようがありません。
有り難うございました。