出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

中国経済の病巣

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出遅れおじさんです。

 

 二日続きの中国ネタで恐縮です。

どこへ向かうのか?

 モーサテ日記とタイトル立てするほどの内容でもないのですが、本日(8月29日)のゲスト、UBS SuMi Trustウエルスマネジメントの青木大樹氏が、「本日の経済視点」で揚げたのは「中国の4Dリスク」でした。

 

 青木氏の主張には賛同できるところはこれまでもあまり無く、視点のまとめも「中国経済はまだ大丈夫」という前提で話されている等、やや違和感がありましたが、中国が抱える4つのリスクという纏めは極めて分かりやすかったので、ご紹介します。

 

 青木氏は中国の抱えるリスクを「4つのD」として紹介しました。

 

 一つは、Demographic(人口統計) 人口減少というリスク

 二つ目は Deleverage(投資を避ける) 企業の内部留保指向リスク

 三つ目は Debt(この場合は債務) 政府・地方自治体等の債務というリスク

 四つ目は Deflation 言うまでも無く物価の下落のリスク

 

 DemographicやDeleverageの単語選定はややテクニカルな感じがしますが、上手くまとめたと思います。

 

 なぜ、中国の経済が縮小の転換点にあるのかについては、かっての「虎の門ニュース」の派生番組の一つである「闇鍋ジャーナル(仮)」の8月24日配信に出演されていた元東京新聞長谷川幸洋氏が、海外論文を引用する形で上手く紹介してくださいました。

 

 長谷川氏が紹介したのは「FOREIGN AFFAIRS誌」9月号

 (申し訳ありませんが私自身はこの論文は読んでいません)

www.foreignaffairsj.co.jp

 の、アダムSポーゼン氏の「『中国経済の奇跡』の終わり」を紹介して、

 

・発端はコロナによるロックダウン

・しかし「白紙」革命で国民の反発を知るや、突然規制を解除

・結局、国民はあらゆる政策がすべて習近平の一存でぶれると知った

・「国(政府や中央銀行)」を全く信頼できなくなった

・身を守るすべは「金」

・従って、誰も消費や投資をしなくなった

 

 というのが今の中国の病巣である、とのことでした。

 

 まさに、上記の青木氏の言うDeleverageそのものですが、その身を守るすべが「人民元」というのも何とも覚束ない限りです。

 

 先代の首相 李国強氏は、マクロ経済政策を多少とも理解されていたようでしたが、そこが習近平の意にそぐわないところがあったのでは、と疑わざるを得ません。

 

 この国には明るい将来はありません。

 崩壊するのは勝手ですが、難民が押し寄せて来る等の迷惑はかけないで欲しいものです。

 

有り難うございました。