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出遅れおじさんです。
昨日の日経新聞の記事(有料会員限定です)
以降、日米市場は大荒れでした。
私自身は当初、日経の「飛ばし」記事かと高をくくっていました。
「YCCの修正」という願望を記事にしたとしか受け止めていませんでした。
ところが、本当に植田総裁が会合後の会見で、「YCC」コントロールの修正をにおわせたことからさらにマーケットは混乱しました。
しかし、ブルーンバーグの記事
にあるように植田総裁の発言内容をよく読むと、「政策の正常化ではない」、「YCCの持続性を高める動き」とくぎを指しつつも、10年債の指し値オペを0.5%から1.0%に引き上げるとのことですが、野放図に1.0%を許容するということではなく、経済・物価情勢が上ぶれた場合、それを反映する形で1.0%まで上昇することを容認・・・
で、ドッチやねん!
といいたいところですが、これを聞いた市場はさらに混乱、日経平均は植田総裁の会見を受け、「日経の昨夜の記事は飛ばしじゃネーな」と一気に対前日-850円以上下落。
その後、真意(というほどモノもでも無いと思いますが)が伝わると、徐々に下げ幅を縮めました。
一時的に10年債金利は2014年9月以来の0.575%をつけましたし、為替も141円台まで戻した後、138.07円まで買われました。
この今日一日の混乱の原因は何だ! というと、昨夜の上記の日経記事が発端です。
「YCC見直し」の一方が伝わるや昨夜は一気に円高へ向かいました。
根本的には以下の二つです。
政策決定会合メンバーで議事の内容をリークしたヤツがいる
YCCの見直しという自分に都合の良いところだけを切り取って記事にしたヤツがいる
訳も分からず願望を記事にする日経新聞はともかくとして、かっての「リーク体質」への先祖帰りではないかと、上武大学の田中秀臣教授はツイッターで批判していますが、「黒田」以前に戻ったと各方面から批判されています。
黒田日銀を評する物言いの中で「マーケットとのコミュニケーション」を批判する声がよくありましたが、このリーク体質がコミュニケーションだとしたら、マスコミも同罪です。
有り難うございました。