当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。
出遅れおじさんです。
これまで報道されてきたとおり、日銀は18日~19日に開催された金融債策決定会合で、マイナス金利の解除を決定しました。
ただ、後述のように散々既定路線のようにリーク報道が蔓延し、既に市場も「織り込み」済みだったようで、むしろ株価は上昇、日経平均は40,000円を僅かですが上回りました。
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2024/k240319a.pdf
主な決定事項は以下の4点でした。
(1)金融市場調節方針:無担保コールレートを0.0~0.1%とする。
(2)長期国債の買い入れ:継続
(3)その他資産の買い入れ:終了(CP、社債は1年後目処に終了)
(4)貸出増加支援資金供給等の新規実行分の扱い:継続
中でも一番注目を集めたのは(1)のマイナス金利解除です。
「正常化」、「金利のある世界」・・・とまるで勝ち誇ったような報道が続いています。
個人的には拙速という気がしなくもありません。
賃金上昇と物価上昇の好循環について、ナニを持って見通せたと仰るのかブリーフを見ても今ひとつピンときません。
何よりも、(1)と(2)は明らかに矛盾しています。
業界がうるさいからとりあえずマイナス金利は解除、ただ何となく景況感に一抹の不安があるから緩和は継続・・・という風にしか見えません。
いえいえ、そんなことはなく、高い見識をお持ちの審議委員の皆様が、熟慮の末決定された・・・で、あれば良いのですが。
ただ、「我らが(?)」安達誠司委員がマイナス金利解除に賛成に回ったとされるところはやや気になります。
上武大学の田中秀臣教授に後で体育館の裏に呼び出して頂き・・・
(すみません、田中先生に直接チクってしまいました)
そんなことより、今回の報道で気になるところを二つ。
【リーク体質・・・先祖帰り?】
今回に限らず政策決定会合開催前から「飛ばし」としか思えない「正常化(期待?)」報道が乱発されていましたが、今回はETFの買い入れ停止等含めて明らかにリークに基づく報道としか思えないものがありました。
黒田時代にはなかったことですが、昔のリーク体質が復活したとしたら嘆かわしいことです。
これが黒田時代に散々求められていた「マーケットとの対話能力」なのでしょうか。
岸田政権のグリップが全く効かないから日銀はやりたい放題・・・といおうと思ったら、全く同じことを高橋洋一氏が仰っていました。
安倍、菅政権下ではあり得なかったのですが。
【安倍憎し をこじらせてそこまで言う?】
今回のマイナス金利解除報道で、一番ぶっ飛んだのが以下の朝日新聞の報道です。
(有料記事なので表題と前半部分のみで批判するのは心苦しいのですが)
「安倍憎し」をこじらせるとここまで言うのでしょうか。
ずっと、会見の場で黒田総裁に絡み続けた原真人編集委員の署名記事ですが、日銀が買い入れた国債を「借金」というあたり、もう少し経済を勉強なさった方が・・・
有り難うございました。