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出遅れおじさんです。
手持ちの12月決算企業の中間決算が発表され、キヤノン(7751 7月26日発表)と花王(4452 8月3日発表)の2社はくっきりと直近の株価にも明暗が出てしまいました。
もう一社ブリヂストン(5108)が8月10日に発表予定ですが、同社の決算は売却された「非継続事業(米国建材事業他)」の切り分け等補足のペーパーまで読まないと記事に書けませんので後日ご報告させていただきます。
【明・・・キヤノンの中間決算】
売上高 18,781億円(対前年同期比+8.9%)
純利益 1,050億円( 〃 ▼0.6%)
これだけを見るとパッとしない決算発表ですが、同社は手堅いというか真面目というか、22年12月期の年度見通しを、1/四期、2/四期と四半期決算発表の度に上方修正してきており、今回「魅惑♥の増配」を併せて発表しました。
同社の1株配当の実績は
19年12月期 160円(80+80)
20年12月期 80円(40+40)
21年12月期 100円(45+55)
22年12月期 100円(50+50)・・当初予想
22年12月期 120円(60+60)・・今回発表!!
ただ、コロナ前の水準には未だ復帰できていません。
ところが8月5日(金)取引終了直後に同社は1,800万株(1.7%)の「更に魅力的♥♥な自社株買い」を発表、週明けの市場はこれを好感しました。
【暗・・・花王の中間決算】
売上高 7,339億円(対前年同期比+8.7%)
純利益 388億円( 〃 ▼26.0%)
絵に画いたような増収・減益決算です。
半期売上高については、2年ぶりくらいに過去最高を更新したとのことですが、恐らく原材料高の影響が利益にもろに出ているのでしょう。
何と言っても同社の、「残念な決算」は、22年12月期の純利益見通しを5%強(1170→1110億円)下方修正したことでしょう。
この辺りは上記のキヤノンとの原材料コストの比重の差と言うことになるのでは無いでしょうか。
なお、同社は32期連続増配の「配当貴族中の貴族」、所謂名門銘柄ですので、通期配当は144円(21年12月期)、148円(22年12月期)の増配記録の更新は死守するとのことです。
私から見たら、純利益減を見込んでも配当性向は63%ですので・・・
63%って相当なモンです。
しっかり価格転嫁して安定配当を継続していただきたいものです、投資家としては。
ただ、両社の10年チャートを見比べると、どちらが残念な銘柄かというと・・・