当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。
出遅れおじさんです。
【おことわり】
「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。
本日(8月28日)のモーサテ「プロの眼」の解説ゲストはニッセイ基礎研究所の矢嶋康次氏で、テーマは「自民党総裁選 注目点と市場への影響」でした。
冒頭、矢嶋氏は一般論として、政局と市場との関係性について「選挙は買い」「テーマ性のある長期政権なら市場にプラス」という原則論を紹介しました。
傍証として、郵政民営化等構造改革路線の小泉政権、アベノミクスの第二次安倍政権等執権期間ごとの外国人投資家の売買状況等を上げました。
ただ、市場への影響という面ではいまだに12名の出馬候補者(流石に青山繁晴氏も入っていました)の主張の差が見えてこない状況とのこと。
経済政策のスタンスを明らかにしているのは青山繁晴氏と高市早苗氏で、積極財政によるアベノミクスの継承を訴えています。
逆に、石破茂氏、茂木敏充氏のように「円安対策として利上げを主張」・・・
さすがに矢嶋氏は紳士ですので、私のように「経済音痴のクソ発言」なんて言い方はしませんでしたが。
矢嶋氏は、以下の3点を軸に総裁選候補者の違いに注目したいとのことでした。
「インフレ対策」
矢嶋氏は「長引くインフレ」が岸田政権の「負の部分」と評価しましたが、岸田政権が進めてきたそれぞれのインフレ対策をどう評価するか、特に6月の所得減税をワンショットで終わらせるのか、継続させるのか聞いてみるべきと主張されました。
岸田政権に対する国民の不満として「長引くインフレ」を上げましたが、私は全く逆で、「このインフレ状態を如何に継続できるか、国民の生活をどうやって守るか」が本来問われるべきと考えていますので、結論としての「減税の継続」は的を射ていますが、はっきりそう主張されるべきでは、と感じました。
「金融政策」
7月の利上げをどう評価するのかが、ポイントとのこと。
リトマス試験紙のように旗幟鮮明になると思います。
「財政政策」
だれも曖昧な言い方しかしないだろうから、プライマリーバランス(基本的財政収支PB)の黒字化が見えてきた今、PBの改善をどう評価しているのか聞いてみたいとのこと。
「財務省主導の緊縮財政の結果か?」
「名目経済の成長による税収増の結果か?」
上の金融政策同様鮮明になると思います。
矢嶋氏は、これからイヤと言うほど政局の話ばかり聞かされるので、こういう議論を期待したい。
我々は選挙には関われないので、是非マスコミの皆さんに期待したい。
と、締められましたが、スタジオの池谷享キャスターや片渕茜アナウンサーは力なく笑うしかありませんでした。
そりゃそうでしょう。
総裁選挙は政治部マターで、経済のことなどこれぽっちも分からず、政局やイデオロギー論争しか出来ない連中が取り仕切っているのですから。
コバホークこと小林鷹之氏の出馬会見で、またぞろモリカケ問題を質問したアホがいたそうです。
税財議論を脇に追いやって、政局論ばかりで国のリーダーを選ぶ・・・日本人は不幸です。
政局に強くて、経済に強い、故安倍晋三元総理のような百年に一度表れるかどうかと言うリーダーを待たなければならないのでしょうか。
有り難うございました。