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出遅れおじさんです。
朝日新聞によると、日本銀行の植田総裁が単独インタビューに応じ、「夏から秋にかけて物価目標達成確度が高まれば追加利上げも視野」とかなり踏み込んだ発言をしたとのことです。
本来ならば、原典主義を旨(それほどのもんでもありませんが)とする私 出遅れおじさんとしては、朝日新聞の記事を引用・紹介すべきでしょうが、いろいろ経営上の問題もあり、朝日のネット記事は有料会員限定ですので、この期に及んで朝日新聞に「課金」するのも不本意なので、朝日の報道を追ったブルーンバーグの記事を紹介します。
いうまでもなく、植田総裁は「インフレ率が2%を下回れば緩和的である必要がある」と、予防線を張っています。
植田総裁は具体的に「夏から秋」と具体的時期を明示して物価目標達成の可能性が高まると、今春闘の賃上げによる好影響を見込んでいます。
マイナス金利解除を決断した3月18日19日の金融性格決定会合に先立つ1月の「経済物価情勢の展望」では、コアコアCPIの見通しは
24年度 +1.6~2.1%<政策委員の見通し中間値は+1.9%>
25年度 +1.8~2.0%< 々 +1.9%>
と想定しており、25年度はむしろ前回の10月の「展望」より下方修正されている等、いささか心許ない見込みの上での、マイナス金利解除決定であったといわざるを得ません。
また、いくら予防線を張ったからとはいえ、あまりに楽観的な見通しに過ぎないかとの懸念はありました。
さらには上記の「展望」は1月、4月、7月、10月に公表されているので4月を待ってもという気もします。
(サラリーマンの経験からいうと春闘の昇級は6月の給与からですので、4月でも早すぎるという懸念すらあります)
突き詰めると、「当面は緩和的にならざるを得ない」ということが分かっていながらややフライング気味ではありますが、マイナス金利の解除に突っ走ったといわざるを得ません。(緊縮云々以前にマイナス金利解除が目的?)
私の邪推を後押しする(むしろ追い打ちする)ように、本日(4月5日)の文化放送「おはよう寺ちゃん」のゲストのクレディアグリコル証券のチーフエコノミスト会田卓司氏は、3月にマイナス金利解除を急いだことの理由の第一に、
「後送りしたらどんどん物価見通し等が先細りするので、急いでやるしかなかった」
との慧眼を示されました。
(第二の理由の6月の骨太方針での緊縮回帰への同調も気になるところですが)
どうしてそこまで急いでマイナス金利を解除する必要があったのか?
私のゲスの勘ぐりに勘ぐりを重ねていわせて頂ければ、
第一に「アベノミクスを終わらせたオレ、格好いい」という単なる自己陶酔
第二に「特定の業界への配慮」
ということなのではないでしょうか。
日本で一番ユーザーの多いと思われるその会社、こんな画像を前面にだしてはしゃいでいます。
有り難うございました。