出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

【モーサテ日記】日本銀行って、ナニ様?

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 

【おことわり】

 「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。

 

 本日(3月5日)のモーサテ「プロの眼」のゲストは楽天経済研究所の愛宕伸康氏でテーマは

 GDPマイナス成長は日銀の足を引っ張る?」

 

 ン?

 

 普段私は対面カウンター越しにちらちらとテレビ画面を見つつ、ワイヤレスのヘッドフォンで音声を聞きながら朝食の準備をしているのですが、極めて違和感のある日本語を聞いた気がして思わずテレビの前まで足を進めて画面の隅の字幕を確認しました。

テレ東殿サイトより借用

 

 例えが不穏当で恐縮ですが、

 「泥棒が警官を逮捕した」

 「ヒトが犬を咬んだ」

 的な本末転倒、主客が逆転した表現に聞こえました。

 

 日本銀行の本分は、「我が国の中央銀行として、銀行券を発行するとともに、通貨及び金融の調節を行うことを目的とする」と定められています。(日本銀行法 第一条第一項)

 

 そしてその通貨及び金融の調節の理念は第二条に明文化されています。

 

第二条 日本銀行は通貨及び金融の調節を行うに当たっては、物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資することをもって、その理念とする。

 

 そうです、我が国民経済の健全な発展に資するために日本銀行は存在するのであって、断じて日本銀行の政策実行のために国民経済がある、わけではありません。

 

 我が国のGDPが順調に成長するために、日銀の通貨及び金融の調整があるのであって、経済状況が日銀の政策実現の妨げになるというのは、本末転倒も甚だしいとしか言いようがありません。

 

 愛宕氏の主張は最初っから道理を踏み外しているとしか言いようがありません。

 

 個々人の来歴をあげつらうつもりは毛頭ありませんが、愛宕氏は元々日銀のご出身です。

 日本銀行のプロパーの皆さんはこういう、いわば勘違いをした発想でいらっしゃるのでしょうか。

 そうなら、日本国民として不孝であるとしか言いようがありません。

 

 平成の初めの三重野総裁が「平成の鬼平」ともてはやされたあまり、バブルつぶしのために緊縮を断行しすぎて「失われた30年」の端緒となったことに対して何ら反省がないとしか言いようがありません。

 

 愛宕氏は直近のGDPのマイナス成長はあくまで「対前期」であり、対前年同期では十分ゼロ金利解除の条件は整っている、と主張され、3月のゼロ金利解除は既に既定路線とも言わんばかりで、今回解除されなければ、円売り圧力を産み円安を招く・・・と主張されました。

 

 こういういつもの悪い円安論を垂れ流すコメンテーターを使い続ける、同番組の姿勢も問題であるとは思いますが、今日の放送で唯一「へえ」と見直したのは中国の「全人代」を報じるニュースで「重要事項を議決する」と形容したことでした。

 

 「全人代」を判で押したように「中国の国会に当たる」と形容し続けるマスコミにはホトホトあきれかえっていました。

 

 全人代は所謂「国会」のように、正当な選挙で選ばれた代表の集まりでは決してありません。

 

 今朝のモーサテで、少し見直しました。

 

 って、そう言う、オマエこそ、ナニ様?

 

有り難うございました。