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出遅れおじさんです。
でFIRE生活を綴りつつ、FIREや新NISAに関わる3冊の著書をだされた、おけいどん/桶井道(id:okeydon)様が、3月の初め、非常に興味深い以下のアンケートをX(旧ツイッター・・・この書き方面倒くさい)に投稿されました。
【リポストゆるぼ】
— 桶井道|おけいどん@FIRE×著書3冊 (@okeydon) 2024年3月2日
日経平均が来週にも4万円に! ここまで上がったのはどちらの効果?
私は迷わず「アベノミクス」に一票を投じましたが、驚いたことに約3割の方が「インベストイン岸田」に投票されていたことでした。
言うまでもありませんが、岸田ソーリ自身も政治家ですから、(この発言は40,000円超え直後だったと記憶していますが)
と、自らの経済政策を上げ連ね、政策が評価された結果であると自画自賛しました。
故安倍元総理がアベノミクスと称して端緒を開いた「デフレからの脱却」が漸く軌道に乗り、開花しようとしているラストスパートの部分を担ってきたという寄与は認めますが、ことあるごとにそのつぼみを摘もうとしてきたことも忘れてはなりません。
改めて、私が独断と偏見で岸田ソーリの経済政策の○と×を列挙してみました。
【経済政策の○】
・新NISA制度
同制度の端緒は令和5年 (2023年)度税制改正大綱ですから、数少ない岸田政権の減税政策で年初来の株価高騰の一つの起爆剤となったことは評価すべきでしょう。
・所得減税
「増税メガネ」と渾名された腹いせに意固地に実行させたという面は否定出来ませんが、総理が言えば「減税」出来るという大きな足跡を残しました。
勿論「Z」界隈の抵抗は激烈なようで、徹底したサボタージュにあい、年明け(本年)の6月まで引き延ばされ、多分1ショットで終わるのではと危惧されています。
(嘉悦大学の高橋洋一教授によれば、当時の臨時国会で法改正を強行すれば年末調整に間に合って、GDPの落ち込みも回避できたのでは、とのことですが)
願わくば、これに懲りて二度と減税などと言い出さなくならないで欲しいと思います。
・ナニもしないところ
逆説的な言い方ですが、総理就任直後には所得倍増はともかく、新しい資本主義等と絵空事を訴えていましたが、結局ナニもせずアベノミクスの延長線上で推し進めてきたことが今の株価上昇に繋がっているのでは。
【経済政策の×】
・財務省に対するグリップが効いていないこと
いろいろと書こうと文章を連ねましたが、結局校正していく段階でほぼ全ての項目がここに帰結するのでは・・・という結論に達しました。
大きなところを上げれば、防衛費増額や少子化対策等政策を打ち出すたびに脇から「増税」の二文字が出てくることにつきます。
財政規律を守るという大義名分で、国債発行に制限を掛けたい財務省・あるいはそのシンパ(あえてポチとは言いませんが)が「増税」を言い出すことを抑制できません。
防衛にしろ少子化対策にしろ将来の社会の為なので何故国債ではダメなのかという議論も封じられたままです。
安倍・菅両政権であったら、官邸に背くヤツは・・・(以下略)という姿勢で財務省を黙らせてきました。
(消費増税は流石に止められなかったようですが、コロナの経済対策100兆円は国債発行&日銀買い入れで全く後生へのツケになってはいません)
岸田ソーリは挙げ句の果てに、少子化支援金という名目で、自らの成果と訴えてきた賃上げのつまみ食いをしかねない状況です。
岸田氏はまた日銀人事についても回りを全くグリップできていないとしか言いようがありません。
先月末には高田審議委員が「物価目標が見通せる」
と発言したかと思えば、地球の裏側から植田総裁が否定
(もしかしたら仕組まれた観測気球といえなくもありませんが)
この高田審議委員は、故安倍元総理の肝いりで日銀入りした「我らが(?)」片岡剛士氏の後任です。
しかとアベノミクスを熟成させるという意気込みが見えないとしか言いようがありません。
岸田ソーリは外交や安全保障では、なかなか素晴らしいを遙かに通り越して、故安倍元総理でもなしえなかったことを次々と実現させる等成果を上げて来ています。
郵便学者の内藤陽介氏が以前どこかで言ってらっしゃったことと記憶していますが、安倍総理と岸田ソーリの関係は、まさに日米安保条約当時の岸元総理と池田元総理の関係で、まさに清和会と宏池会との関係と全く同じとのことでした。
同じことを故安倍元総理がやろうとすると、とんでもなく世論の反発を買うが、岸田ソーリがやっても左程の反発はない,ということのようです。
後生、名宰相の名を確かなものにするには財務省をきちんとコントロール出来るか否かにかかっていると思います。
有り難うございました。