当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。
出遅れおじさんです。
【面白く読める「金融と社会」教科書】
過去の記事
で、ご紹介しましたように、放送大学2学期単位認定試験の締切直前なのですが、「金融と社会」の教科書を真面目に読み始めると意外とと言うと失礼千万ですが大変面白く読めました。
教科書の内容そのものは、金融とは何か、から始まって、家計・企業と金融、銀行、貨幣と支払・決済、金融市場、日本銀行、バブル期、バブル崩壊後、投資信託、証券化商品とサブプライム、デフレと非伝統的金融政策(下記の緩和策)、フィンテック、中小企業・地域金融、金融と財政の持続可能性と経済社会という流れで、日銀の金融政策決定会合当日に読むに相応しい・・・単にお尻に火が付いたタイミングというだけです。
バブル期とバブル崩壊後の下りはバブルの歴史、戦後の金融自由化の流れからプラザ合意後の緩和策等々なかなか読み物としても興味深く読めました。
併せて、「日本銀行」の章の中に「日銀の独立性」という項があり、1998年改正の「日本銀行法」(恥ずかしながら私としては初めて条文を目にしました)の第三条、第四条の条文が掲載されています。
第三条 日本銀行の通貨及び金融の調節における自主性は、尊重されなければならない。
2.(上記に掛かる透明性確保義務)
第四条 日本銀行はその行う通貨及び金融の調節が経済政策の一環をなすものであることを踏まえ、それが政府の経済政策の基本方針と整合的なものとなるよう、常に政府と連絡を密にし、十分な意思疎通を図らなければならない。
この法改正で初めて「日銀の独立性」が明文化されたとのことです。
この「日銀の独立性」とは、アベノミクスの初期に、当時の白川総裁に詰め腹を切らせたと言われている政府と日銀とのアコード締結に対して、散々野党やマスコミから政策批判の論拠とされた条項です。
しかし、彼らの批判は第四条のことはまるっきり無視していたと言うのが改めて判りました。
「日銀の独立性」とは、政府の経済政策の基本方針と整合的な上で、手段を自由に選べると言うことを保証しているに過ぎません。
イヤー、勉強になった。
「締切の一週間前になって、ナニを言っているんだ!」 ですって?
一週間どころか、金曜日までには終わらせたいのですが・・・
【日銀政策決定会合】
本日(1月18日)は日銀政策決定会合の最終日(と言っても開催は二日間ですが)で、「◯☓経済新聞」を初めとした大方のマスコミの予想を裏切って、大規模緩和の維持を決定しました。
日本□△新聞に至っては、悔し紛れに「緩和縮小見送り」などと報じる始末です。
余ほど皆さん、緩和政策の継続がお気に召さないのでしょう。
本日午後になって、所謂リフレ派といわれる経済人が、ツイッター上でこの状況を面白おかしく揶揄するのを爆笑しながら眺めていました。(勉強しろヨ!)
PwCコンサルティング片岡剛士氏(元日銀審議委員)のツイッター画面です。
曰く、「政策の理解力に乏しい」、「願望と報道の区別がついていない」・・・
お二方とも、そこまで煽らなくても。
有り難うございました。