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出遅れおじさんです。
本日(2月15日)2023年10月~12月期のGDP速報値が公表されました。
2期連続のマイナス成長という衝撃的な結果でしたが、マスコミを見る限り2期連続マイナスと言うよりも「正式に」ドイツに負けてGDPが4位に後退したということの方がインパクトがあるようで、マイナス成長を伝えるニュースは・・・と思って探したら
以前の記事
でも、ご紹介(というより嘲笑?)しましたが、やはり日経新聞が報道しており、しかも全く同じフォーマットの表で報じておりました。
私の指摘など全く届いていないようで(アタリマエですが)、この表を見て理解できる人がいれば講釈して欲しいと言いたくなるような分からない表です。
今回は殆ど全てが「マイナス」というところだけは感じられますが。
上記の記事でも書きましたが、この表の分からないところは、部分だけ取り出して全体が見えないことと、違う種類の数字を並べて列挙していることにつきます。
しかも、外需のところの輸出と輸入を同じプラスで表示している・・・
輸出のプラスはGDPにプラスですが、輸入のプラスはGDPにマイナスなのです。
(輸入が増えること自体消費の旺盛さを表しているので一概に悪いこととは考えていませんが)
前回参照した三菱UFJリサーチ殿の表が間に合わなかった・・・と思ったら、ご本尊の内閣府公表の資料に、全体の分かる表がありました。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/sokuhou/gaiyou/pdf/main_1.pdf
この表を見て、2期連続で対前期マイナスということ以上に民間需要が既に3期連続でマイナス(直近2期は全項目でマイナス)になっていることを論じた方が建設的だと思います。
そんな低迷ぶりをよそに、本日日経平均は再び「バブル来」最高値を更新、終値でも38,000円を超えました。
GDPは2023年、株価高騰は2024年のことなどと侮ってはけません。能登半島地震等の影響もあり全体では3期連続のマイナスでは、とすら予想されています。
ネットでは日経平均の高騰を受けて「名将岸田!」などと囃す声もありますが、これはあくまでも「アベノミクスの成果」が遅れて表れているだけであって、「増税メガネ」の渾名の通り企業業績がそこそこ堅調でも「景『気』」に冷や水を浴びせ続けてきた岸田ソーリの姿勢が民間需要を冷え込ませていることを問題視すべきだと思います。
外交・防衛分野では良い仕事もしているので、ドカーンと一発、消費減税でもぶち上げれば本当の「名将」になれるのですが。
有り難うございました。