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出遅れおじさんです。
財務省というか財務省に操られる岸田政権は、「経済音痴」の名に違わずやらかしてくれました。
22日の夕刻、政府は為替介入を実行しました。
しかも、「円買いドル売り」による円安是正介入です。
「アホか!」
としか言いようが有りません。
9月の第4週は中央銀行ウイークと呼ばれ、各国中央銀行の政策会議が開催、結果が次々と公表された一週間でした。
FOMCの超タカ派姿勢に続き、日銀は大規模緩和の継続を公表したのが、22日の午後。マーケットはこれを受けてジリジリと円安ドル高傾向を強め、夕刻には145円台後半まで円安が進みました。
これを受けて、介入に踏み切ったものと思われますが、これを「世紀の愚策」と言わずして何と評すれば良いのでしょうか。
「円売り、ドル買い」オペなら、自国通貨は「無限に」刷れますので、国家に敵うものなしです。
逆に、「円買いドル売り」は外貨保有の範囲でしかオペレーションできませんので、逆に手の内を見透かされ国家といえども勝ち目はありません。
為替レートは介入の後140円台半ばまで円高とはなりましたが、また元の143円台まで戻ってしまいました。
今回の介入は「145円以上は許さん!」と言う恫喝効果はあるのでしょうが、これが変動相場制を採用する国家のやることか! と嘆かざるを得ません。
過度な自国通貨高は自国経済にマイナスなので、「介入」という最終手段も用意しておくべきでしょうが、自国経済に有利な通貨安を何故阻止しなければならないかは全く理解出来ません。
過去の記事
でもご紹介しましたが、「円」の競争力が強かったと言われていた時代、
・1979年頃の第二次オイルショック時
・1985年頃のプラザ合意後
・1995年前後のバブル崩壊時期
・2000年以降のデフレ期の入り口
等々、皆さんは幸せでしたか? 私個人は円安の方が心地よいです。
自国通貨安が自国経済に有利に働くのはOECDのデータからでも明らかだそうです。
(この段落は元内閣官房参与、嘉悦大学教授の高橋洋一氏の請け売りです)
勿論、昨今のエネルギー資源高に加えての円安環境では、個々人はもとより輸入業や輸送業等が困窮しているのは事実ですので、消費税減税・ガソリン税減税・再エネ賦課金凍結等の支援策を進めるべきです。
菅義偉前総理がBSテレ東の番組収録で、「円安のメリットを活かした政策をやるべき」と発言されたとのことです。こういうキチンとしたマクロ経済視点に立った宰相であって欲しいと思います。
「ガースー! カムバック プリーズ!!」
ただ、今回の為替介入で思わぬ余録が出てきました。
「外為特会(外国為替資金特別会計)」に脚光が当たってしまいました。
外為特会とは、外国為替の安定化のために必要な資金で、財務省によれば、「円売り、外貨買い介入に伴って取得した外貨を資産、円を調達するために発酵した政府短期証券を負債」として保有しているとのことです。
「ンッ?」
変動相場制の国になんで「介入」の為の財源が・・・?
所謂、我が国の「外貨保有高」の大半がこの特別会計に貯まっています。三井住友アセットマネジメント殿が財務省の資料を元に作成した2021年3月末現在のバランスシートは以下のとおりです。(単位:10億円)
総財源145兆円! 有価証券117兆円!! ヒエー 国家予算より多い。
これぞ「埋蔵金」の本丸で、財務官僚の利権の最たるものです。
元祖埋蔵金発掘は小泉政権時でしたが、財務官僚はあの手この手で供出を渋り、運用益の一部を国庫に返納することで決着したようです。
「埋蔵金発掘」と言えば悪夢のような民主党政権下でも声高に言われましたが、しぶとく生き残ったようです。
20兆とも30兆とも言われるGDPギャップの埋め合わせには最適のようですが、岸田ソーリは今回の経済対策を予備費の範囲の「雀の涙」で終わらせるために、臨時国会の招集も見送るようです。
「シンゾー! リバイブ プリーズ!!」
失礼しました。思わず取り乱してしまいました。
有り難うございました。