当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。
出遅れおじさんです。
【おことわり】
「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。
本日(11月9日)のモーサテ「日経超特急プラス」の解説は小竹洋之氏、テーマは「『もしトラ』を真剣に考えよう」でした。
「もしトラ」とは言うまでもありませんが、2009年に発行された岩崎夏海氏の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら」をもじって、前々回の米国大統領選前に我が国の経済誌等で使われた「もしトランプが当選したら・・・」の再来です。
小竹氏の解説の要旨は、共和党内の支持率ではトランプ氏は圧勝の見込み、激戦州、所謂スイングステート6州でトランプ氏が5勝(前回大統領選では全てバイデン氏が勝利)の見込みという世論調査を受けて、トランプ氏が当選した場合の自国第一主義の先鋭化に備える必要があるということでした。
小竹氏の主張は、自由主義国と権威主義国の対立が深まる中、日欧はしっかり自ら行動することとともに多国間枠組み等で米国の関与をつなぎ止めるべき、ということでした。
この主張には全く異論はありません。
また米国内の良識ある共和党関係者による牽制も大切です。
ただ、小竹氏は第一期トランプ政権と今回との最大の条件の違いを無視しています。
多くのメジャーマスコミもこのことには触れたくないようです。
私は、マスコミの皆さんが触れたくない最も大きな前提条件の変化が、「もしトラ」の最も大きなリスクになのではと危惧しています。
古くからの当ブログの読者の皆様でしたら、私がトランプ大統領支持であったとご記憶でしょう。
しかし、二期目(二回目?)のトランプ大統領の誕生には一抹以上の大きな懸念を抱いています。
私がトランプ大統領を支持していた最大の理由は、背後からトランプ大統領を操る「猛獣使い」こと故安倍晋三元首相の存在があったからです。
トランプ大統領は安倍氏の国際政治観に非常に共感しており、故安倍氏の主張を受け入れてきました。
米国ホワイトハウス関係者も、あまりにもトランプ大統領が故安倍氏に従順なので、「ウチの大統領にああ言って欲しい、こう言わせて欲しい」と頼み込んでくるほどであったと複数の政治学者や評論家の皆さんが証言しています。
中国の脅威等安倍氏の時代から変わらない国際情勢については故安倍氏の思いを引き継いでくれるものと期待していますが、新たな情勢変化に「トンデモ」な対応をしないか、と危惧しています。
故安倍氏を失った代償はあまりにも大きいと言わざるを得ません。
有り難うございました。