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出遅れおじさんです。
昨日の記事
でご紹介しましたように、漸く今年も乗り切れた(それほど大げさなものでもありませんが)と、一息つくまもなく、追い打ちを掛けるようにX(旧ツイッター)におぞましい絵が出回っていました。
どなたが第一発信者か分かりませんが、結構な数でリツイートされていました。
私のように既に国民健康保険の被保険者になった方(即ちほぼ年金生活者)やこれからFIREを目指す方には心臓に悪い絵です。
その図がこれです。 【閲覧注意】ツイッターで出回っていたのはその2
いろいろ調べてみたところこの図は、2023年11月1日に開催された財務省の財政制度審議会の財政制度分科会で上程された「社会保障」と題された資料
の150、151ページ目です。
「金融資産当を考慮に入れた負担を求める仕組み」と題された資料の趣旨は、
・ジジ、ババどもは収入は少ねえが、資産はたんまり持っている・・・(ギクッ!)
・そういう状況は負担能力に反映されてねエ・・・(そういうルールだろ!)
・特に配当は税務署は把握しているが、市町村の当局は把握できていねエ・・・(同上)
・このジジ、ババどもからも搾り取る方法を考えなければ・・・(ギャッ)
せっかく今のルールを駆使して極力「申告不要」の範囲を広げても一網打尽で補足されてしまいそうです。
原則、分離課税という金融所得課税税制に反する行為以外の何者でもありません。
この資料を見る限り、高齢者の資産を持つ者と持たざる者の「不平等」について着目していますが、その他の企業保険加入者や協会けんぽ加入者との不平等感については、全く無視しています。
X(旧ツイッター)のリプライでも、上記のように税制の根本に反するという意見も多く、以前有名になった財務省の税制調査会で議論された、出張旅費等を対象としたトンデモ増税の議論の域を出ないのではとも思われます。
今回の分科会の出席者は議事要旨がまだ公開されていないので判然としませんが、前々回分科会(10月19日開催)の議事要旨を見る限り、出席者は財務省の事務方(副大臣、政務官他幹部官僚)以外の所謂「委員」の面々は、多分座長と思われる増田寛也氏を初めモーサテやワイドショーでご高説を垂れる財務省シンパ(またの名を「ポチ」)の皆さんがずらりと名を連ねています。
(個別の委員名は省略しますが、興味がおありの方は上記のサイトからリンクを辿ってご確認を)
当局(財務省)が準備した書面について「それもそうだ・・・」としか意見の言えない方々でしょう。
あるいは、当該の負担の考え方の項が150/165ページという「巻末」に追いやられている状況から見て、時間切れで何の説明もなく「あのときの資料でご承認を・・・」と既成事実化される可能性すらあります。
(議論の及ばない巻末や、見えないような細かな脚注に言いたいことを「忍ばせる」なんて、役所の資料では良くあることです)
本件はこの後の実現性等よく見えないところではありますが、こういう議論が何の押さえも聞かず筒抜けになってしまっていることや、こういう財務省のやりたい放題を全く押さえ切れていないと思われることが、「増税(○ソ)メガネ」と呼ばれている所以だと早く気がついて欲しいものです。
(手遅れか・・・)
有り難うございました。