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出遅れおじさんです。
10月第4週末の金曜日(27日)、日経平均はほぼ390円の上昇で、私が楽天証券で保有している日本株・JREITの銘柄のほぼ全てが上昇しましたが、二つだけ色違いの銘柄が・・・
先週9月期決算を発表した武田薬品<4502>とキヤノン<7751>で、それぞれ▲6.37%、▲4.70%と「豪快」に下げました。
奇遇(?)にも両銘柄は、NISA初年度(2014年)から保有している銘柄で、当時から高配当株として私のような「株式投資初心者」には絶大な人気でした。
ただこの2銘柄は、その後過去の記事
でご紹介したように、日経マネー2021年10月号の「塩漬け配当株を3人のプロがずばり診断」の特集で取り上げられた6銘柄に堂々とランクインしていました。
【武田薬品<4502>】驚愕の配当性向300%!
26日に武田薬品が大幅な増収(対前年同期+6.2%)減益(同-75.2%!!)の2/四期決算を公表しました。
併せて公表された年度収益見通しはさらに衝撃的でした。
前年の実績と2023年度(2024年4月期)の収益予想の推移は以下の通りでした。
(単位:億円)
売上 純利益 1株配当
2022年度実績 40,274 3,170 180円(90+90)
2023年度予想 38,400 1,420 188円(94+94)前期決算時
2023年度予想 39,800 930 188円(94+94)2/四期決算時
これまで少なくとも私が保有している限り年間配当は180円(90+90)でしたが、前期決算時点で、純利益半減見通しながら果敢にも増配(+8円)を公表していました。
今回の2/四期決算時点で、為替影響で売上こそ増見通しとしましたが、同じく為替により研究開発費や無形資産償却費が膨らんだことと、肛門治療薬「アロフィセル」や肺がん治療薬「エクスキビティ」の治験結果が思わしくなく、減損損失を700億円も積み増したことが効いています。
結果としてせっかく増配を公表しましたが、配当性向は200%から300%へと大幅に上昇しました。
200%も300%も大差ないと言われればそれっきりですが・・・
【キヤノン<7751>】そこまでネガティブに評価しなくても・・・
キヤノンは12月決算の企業なので、今回公表されたのは3/四期決算です。
本年の1/四期~3/四期決算自体は、売上高+5.0%、純利益+15.6%とそこそこの水準なのですが、最後の四半期を残して年間売上高を下方修正したことが大きくネガティブにとらえられたようです。
前年の実績と2023年度(2023年12月期)の収益予想の推移は以下の通りでした。
(単位:億円)
売上 純利益 1株配当
2022年度実績 40,314 2,439 120円(60+60)
2023年度予想 42,870 2,700 140円(70+70)前期決算時
2023年度予想 43,630 2,920 140円(70+70)2/四期決算時
2023年度予想 42,200 2,920 140円(70+70)3/四期決算時
2020年12月期の「衝撃の配当半減」からもう1ステップで160円配当に復帰しそうで、株価も徐々に戻りつつあった段階での今回の下げは強烈です。
2/四期決算時に少し強気に出た売上げ見通しが当初見通しよりさらに減少した(それでも前年実績以上)で売り浴びせる方も売り浴びせる方ですが、追加で購入するにはまだ下げ足りん! と思う方も思う方です。
投資家とはナント欲深い・・・
いや、決して皆様のことではありません。
有り難うございました。