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出遅れおじさんです。
キヤノン(7751)から配当金を頂きました。
同社は12月決算の会社ですので、2021年12月期の中間配当です。
昨日発表された中間決算は
売上げ 対前年同期比 +18.5%
純利益 〃 +456.4% (!)
どん底の2020年12月期よりは大分改善しましたが、売上高は通期業績予想の47.9%とやや進捗率としては低調と言わざるを得ません。
純利は対前年同期比5.6倍の大幅増に見えますが、前年2/四期純利が2019年12月期の同期比-71.9%(即ち3.6分の1)という落ち込みで、「よくぞ赤字転落を免れた!」という水準でしたので、これで今期の通期業績予想の50.9%と「合格ライン」ギリギリです。
ここ4期の、通期純利、上半期純利、年間配当を簡単に列挙すると以下の通りです
通期純利 上期純利 年間配当
2018年12月期 3,628億円 1,958億円 160円(80+80)
2019年12月期 1,957億円 971億円 160円(80+80)
2020年12月期 1,302億円 272億円 80円(40+40)
2021年12月期 2,980億円 1,518億円 90円(45+45) (赤字は見込み)
と言う状況で2018年の利益水準には未だに復帰できていません。
そんなことより、さらに私を落ちこませたのは、「日経マネー」誌10月号の特集記事、「塩漬け配当株を3人のプロがズバリ診断」のコーナーです。
マネー雑誌等で一時持て囃された「高配当」銘柄の内「含み損」となっている6銘柄にキヤノンが堂々のランクインをしていました。
同記事では上記の2020年12月期の減配について、「配当半減ショックから1年 中長期の懸念はぬぐえず」とタイトル付け、足下は好調だが、中長期に懸念ありと評価されていました。
確かに同社の基幹ビジネスは、カメラ技術を軸としたプリンティング、イメージング事業部門が中心で、レンズの技術を活かした露光装置等なかなか脚光を浴びにくいと言わざるを得ないのが残念なところです。
実は半導体露光装置(世界シェア31%で2位)、ディスプレイ等FPD露光装置(62%で世界シェア1位)等堂々たる実績は有り、まさにバフェット氏言うところの「偉大なビジネス」を確立出来ていると思うのですが株価や企業の評価に結びついていかないという印象を持っています.
この特集記事でさらに私を落ち込ませたのは、「塩漬け」6社の他の5社の顔ぶれです。
・日本たばこ(2914)
・日産自動車(7201)
・みずほFG(8411)
・三菱UFJFG(8306)
・武田薬品(4502)
私自身の株式資産について言えば、「日本たばこ」だけは一度も保有したことはありませんが、「日産」と「三菱UFJ」はかって所有しておりましたし、「キヤノン」「みずほ」「武田」の3社、即ち「塩漬け」6社の内3社を、未だにしかも複数単元保有していると言うことです。
自分の銘柄選定眼が悪いのか、私の眼鏡にかなった良い企業が評価されない世の中が悪いのか・・・
結論は自ずと・・・
有り難うございました。