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出遅れおじさんです。
【おことわり】
「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。
本日のモーサテ「プロの眼」のゲストは伊藤隆敏コロンビア大学教授で、テーマは「黒田日銀を総括 今後の課題は?」でした。
最初にゲストの紹介を聞いたとき、私は思わず「伊藤さん?」とテレビに問いかけてしまいました。
伊藤教授という肩書きの経済人は他にもいらっしゃいますので、テレビ画面で伊藤隆敏氏のご尊顔と肩書きを確認して、「この番組もリフレ派が出るんだ!」と素直に驚きました。
ただ、伊藤氏ご自身は、ネット情報を見る限り「リフレ派」と一緒にされることを嫌うと言われていますが、主張の概要はリフレ派の方々と相通じるものが数多くあります。
伊藤氏は黒田日銀については、一言で「よくやっている」と総括しました。
具体的に伊藤氏が上げたのが主として以下の2点です。
第一には「雇用環境の改善」を上げました。具体的には、
の,グラフで失業率の低減で、コロナ前にはほぼ完全雇用を達成したと評価しました。
第二には(2%という目標には届かなかったものの)安定的に物価水準がプラス域維持できたとコメントしました。
実はこの番組でここまでストレートに黒田日銀の緩和政策、即ちアベノミクスを評価するコメントは希有であると言って良いと思います。
そして伊藤氏は今後10年の展望として以下の3点を上げました。
・インフレ目標政策の「枠組み」維持すべき
・「2%」の目標水準や表現が適切なのか検討
リフレ派(私自身リフレ派など名乗るのも烏滸がましく、単なるリフレ派の一信奉者に過ぎませんが)から見ればごく当たり前の認識を述べられました。
しかし、優香さん! その愛くるしいマナコで、
「次の総裁の下で金融政策の変更はあるとお考えですか?」
なんて無粋なことを聞かないで欲しいです。
もしかしたら誰かに言わされているのですか?
折しも、一昨日の日経新聞は、以下の記事(有料会員限定)で
と、いかにも政府日銀の共同声明(アコード)見直しか?、ともとれる記事をぶち上げましたが、中身の文章をよく読むと、日銀内部からも、日銀の独立性(これは悪質なプロパガンダで、独立して良いのは「手段」だけです)を蔑ろにしたと言われかねないアコードにもかかわらず、「コレで良いんじゃネ」との声もあると伝えています。
また、伊藤氏もこの記事に触れて、見直す必要は無いと明確に否定されました。
やはり、黒田緩和を止めさせたいという日経新聞の本音が出てしまったようです。
有り難うございました。