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出遅れおじさんです。
昨日(7月25日)夕刻より、新たに日銀の審議委員に就任した、高田創氏と田村直樹氏の記者会見が行われました。
私が注目したのは言うまでもなく高田氏です。
決して田村氏はどうでも良いと言うことではありませんが、旧審議委員グループのなかでリフレ派の急先鋒であった片岡剛士氏の後任であるということで高田氏の発言に注目しました。
予めお断りしておきますが、高田氏の発言の片鱗からリフレ的要素をくみ取ろう・・・等という殊勝な気持ちはサラサラありません。
高田氏が「ガチガチの緊縮派」であることはつとに有名です。
審議委員という重責を担って、多少は思いとどまる等とは期待もしていません。
むしろ、度を過ぎたことを言い出すのではないか・・・と心配していたら、早速やらかしてくださいました。
急速な円安の弊害を問われた高田氏は、ロイター紙の報じるところによれば
・為替相場そのものへの対応は日銀のなすべき事では無いものの
・為替の変動は経済全般や金融市場にも影響及ぼす
・包括的な意味から日銀が対応していくことはもちろんあるだろう
と述べたとのことでした。
「日銀が為替を見て対応して、どれほど国民を苦しめたか、忘れたのか!」
とPCに向かって怒鳴ってしまいました。
もうすでに日経新聞は
の記事(会員限定です)で、今回の異動によって総裁を除く政策委員会メンバー(副総裁2名、審議委員6名)の勢力分布がリフレ派対伸縮派4:4から3:5となったこと。
更に、来春黒田総裁と2名の副総裁が交代することから、選挙で大勝した岸田氏が求心力を強め「非リフレ派」の登用が続けば、大規模緩和の修正に向けた素地が一段と整う、と期待と本音を滲ませています。
本日(7月26日)朝の文化放送「おはよう寺ちゃん」で上武大学教授の田中秀臣氏が明かしたところによると、5年前片岡剛士氏が就任の折、安倍首相(当時)がわざわざ直接辞令を渡したいと時間調整をしてくれたとのことでした。
安倍元総理が込めた日本経済再生へ向けた燃えさかる思いを、あたかもキャンプファイヤーの後始末でもするように岸田ソーリは消火しているとしか思えません。
岸田ソーリを思いとどまらせなければこの国の先行きは極めて暗いとしか言いようが有りません。
8月9日開催予定の上念司氏主催の八重洲イブニングラボのゲストは、娑婆に出て初仕事(?)の片岡剛士氏と言うことですので、是非参加したいと思います。
有り難うございました。