出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

ポスト安倍への期待・・・決して悼む気持ちが薄れたわけでも、血も涙もない訳ではありません

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出遅れおじさんです。

 

安倍晋三内閣総理大臣が凶弾に倒れてから丸2日が経過しました。

気のせいかも知れませんが、国内と言うより海外のほうが安倍氏の死を悼む声は多いように感じます。

日経新聞殿のサイトによれば、今週発売の「TIME」誌次号の表紙は、下のようになるそうです。

日経殿サイトより借用・・・良い写真です


 

最近すっかり電子書籍派になってしまいましたが、良い写真なので紙で発注したいと思います。

 

ぽっかりと心の穴の空いたような喪失感は依然としてありますが、事件の一報を聞いて以降、漠然と頭の中にあった今後の不安な思いを少しずつ整理していきたいと思います。

 

【安倍派(清和会)の力は維持できるか?】

予めお断りしておきますが、私は自由民主党の旧態依然たる派閥政治を肯定するものではありません。

しかし、昨年岸田ソーリが就任して以降の「反資本主義的(決して新しい資本主義などではありません)」政策や、表裏両面から官邸を牛耳る財務官僚の思惑をギリギリのところで押さえ込めてきたのは、岸田ソーリの基盤である宏池会の「数の力」の小ささと、安倍派及び菅グループ(ご当人達は無派閥を標榜していますが一大勢力になりつつあります)の数の威力のバランス以外の何者でもありません。

 

安倍氏が「細田派」を引き継いで派閥の領袖となる以前から、清和会は安倍氏のカリスマ性で団結を維持できていた事は否定できません。

敢えて個人名は挙げませんが、安倍氏亡き後の清和会の重鎮と呼ばれる方々の「小物感」は半端有りません。

 

岸田ソーリ(及び財務官僚)の暴走()を食い止められるのは、「いつでも引きずり下ろしてやる!」という数の力だけです。

 

【リフレ政策を引き継げるリーダーはいるか?】

内閣官房参与嘉悦大学教授高橋洋一氏の受け売りも含めて言わせて頂きますが、自民党が下野していた間、安倍氏は非常に経済や財政の勉強をされていたようです。

エール大学名誉教授の浜田宏一氏を初めとした面々から薫陶を受け、近年の内閣総理大臣の中でダントツにリフレ理論に通じた政治家だったそうです。

 財務省矢野事務次官(当時)の文藝春秋への寄稿に対して、即座に「会計学的に大間違い」と指摘できる政治家はなかなかいません。

 

因みに高橋氏によれば二番手は安倍元総理を脇で支えてきた菅義偉前総理とのことです。

 

自民党の政治家の中で唯一官僚の既得権益に毅然と立ち向かえる菅氏のグループ勢力拡大を期待するしかないのでしょうか。(当然、官僚及び官僚に忖度するマスコミの受けは悪いですが)

 

【「地球儀を俯瞰する外交」を引き継げるか?】

唯一これに近いというか「地球儀俯瞰外交」の下地的なものを感じさせるのは、麻生太郎元総理の「自由と繁栄の弧」的考え方ですが、如何せん・・・

 

また菅前総理は日米首脳会談等を通じて台湾問題を共同声明に入れさせる等、「仕事人」としての評価は高く、バイデン大統領からも信頼されていたようですが、大向こうを唸らせる「ハッタリ」が外交に必要です。

 

三つの懸念の内、二つで「ガースー カムバックプリーズ!」的な思いにとらわれてしまいます。

 

勿論、高市早苗氏にも頑張って欲しいと思いますが、「会食」を含めた人付き合いが苦手との噂で、安倍氏という強力な後ろ盾無き今、自力で「数の力」を獲得して欲しいと思います。

 

と言うことで、これからも「ウオッチ」を続けたいと思います。

 

次の最大の山場(安倍氏健在なら「政局」にも・・・)は、以下の二点です。

日銀総裁人事

・防衛予算増額(他国へのアピールのため「正規予算」で)

岸田ソーリの周りには、防衛予算は増額するが、補正予算でネ・・と平然と嘯く輩がいるそうです。

 

ホントーに、惜しい政治家を亡くしました。

 

有り難うございました。