出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

兼松エレクトロニクスの中期計画。一体何処へ向かおうと?

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 兼松エレクトロニクス(8096 以下KEL)が5月26日に2022年3月期決算説明資料並びに、新たな中期計画の内容を公表しました。

 

 KELは名前の通り総合商社兼松(8020)が株式の58%弱を保有している子会社で、ストレージ等のハード供給とシステムインテグレーションを事業の中心にしています。

 

 KELは東京エレクトロンデバイス(2760以下TEL)と並んで個人的には優良子会社銘柄と位置づけており、「貢ぎ物」としての高い配当性向が使命(死命?)ですので、「配当 命!」の私としては大切にしたい銘柄です。

 (注:厳密にはTELは東京エレクトロンの株式保有比率は34%程度ですので子会社ではありません)

 

 直近の決算状況(単位:億円)と配当(単位:円)の状況は以下の通りです。

     売上高 利益  1株配当

         (経常/純)

19年3月期 673 101/67  125円(55+70)

20年3月期 719 109/73  135円(65+70)

21年3月期 655 110/73  135円(65+70)

22年3月期 713 127/87  155円(75+80)今期

23年3月期 720 128/86  155円(75+80)予想

 

 直近の株価で配当利回りは3.9%です。

 

 情報通信系の事業なので、コロナ禍での収益の落ち込みは軽微・・・どころか、21年3月期は減収ながら利益水準をほぼ維持する等の好成績を収め、続く今期(22年3月期)も増収増益、大増配を達成しました。

 が、来期(23年3月期)は、増収で、経常利益は微増の見通しですが、純利益は微減、配当は据え置きの予想としています。

 

 同社は2013年3月期に日本オフィスシステム(NOS)を統合して以降、2016年3月期、2019年3月期、2022年3月期(今期)を期限とする3ヶ年の中期経営計画を策定、着実に業績を伸ばし、それを配当として親会社や株主に還元してきました。

兼松エレクトロニクス殿サイトより借用



 が、当事者の皆様には誠に申しわけ無いのですが、今回公表された新「中期計画」(23年3月期~25年3月期)にはその勢いは感じられません。

 経常利益は22年3月期から3ヶ年で127億円から135億円。

 純利益は同じく87億円から90億円。

 

 上に記載した、過去の中期計画の推移を見ても判るように今期(2022年3月期)の業績が良すぎたと言われれば返す言葉もありませんが。

 少なくとも、今回公表された中期計画からは「成長」への意欲は読み取れませんでした。

 

サステナビリティだ、「SDGs」だ、と変な熱にうなされて・・・

 

これ以上言うと社会的に抹殺されかねませんが、

「KELよ何処へ行く」

と問いかけたいと思います。

 

有り難うございました。