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出遅れおじさんです。
主要総合商社3社(決して住友商事<8053>と丸紅<8002>を蔑ろにしているわけではありません)の3/四期決算が発表されたのが、先週末の2月3日(金曜)で、三井物産<8031>、伊藤忠<8001>は取引時間中、三菱商事<8058>は取引時間終了後でしたので、週明けから各社の決算を反映した活況を示しました。
前年(2022年3月期)決算発表の段階で、各アナリストの想定でも次期(今期23年3月期)が各社最高益で、来期(24年3月期)はやや減益との見方が大勢でした。
が、社により今期(23年3月期)の純利益見通しにはやや濃淡はあるものの、慎重な姿勢でしたが、各社とも今期の年度見通しを上方修正しました。
【商事】純利益実績と見通し(以下同)
22年3月期実績 9,357億円
23年3月期予想 8,500億円(前期決算時)
23年3/四期実績 9,557億円
23年3月期予想 11,500億円(今回修正)
【伊藤忠】
22年3月期実績 8,202億円
23年3月期予想 7,000億円(前期決算時)
23年3/四期実績 6,822億円
23年3月期予想 8,000億円(今回修正)
【物産】
22年3月期実績 9,147億円
23年3月期予想 8,000億円(前期決算時)
23年3/四期実績 8,407億円
23年3月期予想 10,800億円(今回修正)
物産は22年3月期は資源価格高騰によって史上空前、伊藤忠も上まわる純利益実績・来期予想をブチ上げました。
伊藤忠も物産に負けじと年度見通しを上方修正しましたが、物産は更にその上を行く大台超えの修正予想となりました。
商事と物産に至っては既に3/四期の純利益が当初年度予想を上まわっています。
既に落ち着きを見せているとは言え、資源高が想像を上まわったと言うことでしょう。
決算の上方修正とあらばいやが上にも株主還元(配当と自社株買い)の拡大に期待が盛り上がります。
各社の1株配当予想は以下の通りに修正されました。
各社とも22年3月期実績→23年3月期予想(当初)→23年3月期予想(今回見直し)の順で記載しています。
前期 今期予想
実績 当初 見直し
商事 150円→150円→180円
伊藤忠 110円→130円→145円
物産 105円→120円→135円
自社株買い公表(上限費用と上限比率)は以下の通りでした。
商事 1,000億円(2.3%)
伊藤忠 250億円(0.5%)
物産 1,000億円(1.4%)
これまで何かに付け、「おっとり長男坊」的立場であった慎重姿勢の商事の打って変わっての積極転換と、この際伊藤忠を追い落として業界二位の地位を占めたいという物産の鼻息の荒さが見て取れます。
これを受けて、これまで長男坊に追いつけ追い越せと鼻息荒く岡藤会長のビジュアルを全面に出したIR資料であおってきた伊藤忠のさらなる巻き返しに期待が盛り上がります。
(高みの見物が出来る立場ってイイデスネ)
有り難うございました。