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出遅れおじさんです。
退職して1ヶ月が過ぎましたが、実質的には1年「非常勤」という立場でコロナ禍と言うこともあり、リモート(? 実質的にはメールのチェックだけ)の毎日を過ごしておりましたので、自由人生活もすっかり板についております。
オリンピック期間中ですので、平日の昼間はオリンピックか株価ボードかと言う日々を過ごしています。
昨日から大変気になっておりましたが、大きく株価が変動している銘柄があります。
以前の記事
でご紹介しました東京エレクトロンデバイス(2760)です。
同社の株価は上記の4月27日の驚きの決算と増配の発表を受けてお祭り騒ぎのように上昇を続けておりましたが、5月10日の最高値6,780円をピークに憑き物が落ちたように下げ続けあわや5,000円を切るかという所まで下げていました。
そんな中、昨日8月5日は突如500円上昇、続いて本日6日は180円と二日で13%の上昇となりました。
勿論この時期ですから、4月~6月の第一四半期の決算が発表されており、上記の記事の「驚愕の2021年3月期決算」をさらに上まわる好調ぶりで、
・1/四期売上 41,009百万円
(決算発表時の次年度上期見通しの57.0%進捗、通期見通しの26.6%進捗!)
・1/四期1株利益 183円
(決算発表時の次年度上期見通しの92.4%進捗、通期見通しの42.0%進捗!)
同社は基本的には技術的開発能力を有する商社ですので、そう季節要因は大きくないと思っていますので、3ヶ月でほぼ半年分に迫る業績を上げていることになります。
これを受けて、再度の上方修正に期待が・・・と言いたいところですが、四半期決算発表があったのは7月28日なのです。
情報に疎い私でもこれは知っていましたので、まさか誰も気づいていなかった・・なんてことは無いのでしょうが、株価は全く反応しませんでした。
「ナンで?一週間も遅れて?」
と、狐につままれたような状況でした。
実は、同社の今回の決算発表に併せて、従来からの役員に対する年次業績連動型株式報酬制度に加えて、5月18日に公表された新たに中期経営計画実現に向けての中期インセンティブ報酬(対象は役員<関連会社含む!>と従業員!!)の開示内容の変更報告が公表されておりました。
何れも株式で支給されますが、その株式は市場から調達するとされており、信託報酬・手数料を含んだ信託料は、業績連動で3億円、中期インセンティブが役員4.2億円、社員5.7億円とされていました。
今回の開示内容変更はその株式の調達時期が8月5日(予定)から8月31日(予定)までと
されておりましたが、括弧内の予定が取れたと言うことです。
これは、実質的には自社株買いと同じですので、これを受けて株価高騰か?という声もありますが、私自身は
「12億円やそこらの自社株買いって、セコくない?」
と、最初は思っておりました。
しかし、調べてみると、なんとこの会社、時価総額600億円しか(失礼千万な言い方で恐縮です)ありません。12億円の自社株買いで時価総額の約2%の買入。
一昨日の記事で取り上げた三井物産の自社株買いが500億円でしたが、こちらは時価総額4.4兆円で時価総額の1.1%の買入。
マーケットの皆さんの嗅覚の鋭さ、恐るべし!!
脱帽です。
有り難うございました。