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出遅れおじさんです。
今朝(6月3日)のテレビ東京 モーニングサテライトの「プロの目」のコーナーは双日総研の吉崎達彦氏がゲストで、テーマは米国のワクチン開発に関わるOWS (オペレーションワープスピード)でした。
テーマがテーマでしたので、一旦再生を停止、他の用を済ませてから、テレビの前で居住まいを正して(?)注視しました。
結果論で言えば、やや物足りないとしか言いようのないものでした。
本来72ヶ月かかるワクチン開発を14ヶ月程度に大幅に短縮する手法(複数社で競争、治験と同時並行で製造・・)の紹介はまさにその通りです。
工程短縮の大半がこの手法によるものである事も否定はしません。
しかし、何故「軍事研究」がベースにある事を大きく取り上げない!
何故日本がワクチン開発で、所謂「軍事大国」である米英中ロに遅れを取っているか取り上げない!
吉崎氏も「双日」という組織の名前を冠して出ているから言いにくいこともあるのは理解出来無くもありません。
オペレーションの推進者が国防総省(ペンタゴン)だと言っているんだから、それくらい察しろ!
オペレーションの総指揮がペルナ陸軍大将なんだから、それぐらい察しろ!
(指揮を執るのが軍人というのに日本人は驚く、なんて解説している場合ではありません)
と仰りたい気持ちはわかりますが・・・
MCのキャスターの塩田真弓さんも何故か触れてはいけない話題のような扱いでした。
番組では取り上げませんでしたが、ペンタゴンのサイト(英語です)
www.defense.gov
によると、開発期間の短縮は
・遺伝子配列情報活用
・他の病のワクチンを活用
する事により達成できた、とはっきり書いてあります。
また吉崎氏も番組で解説されていましたが、開発メーカーへの国費の投入に加え治験をになう30,000人ものボランティアが大きく貢献したとのことです。
30,000人のボランティアと言うのは驚きですし、ワクチン完成前から配付と接種の準備をはじめるという姿勢は日本も見習わなければならないと思います。
言い方は悪いですが、あれだけ感染率が高まれば治験も容易だったのでは、と邪推すらしてしまいました。
ワクチンの国内での治験がなかなか進まない理由の一つに、治験参加者が集まる集まらない以前に、感染率が低すぎてなかなか感染の有無が比較できないと言うのがあったようです。
今回のファイザーのワクチンも、160人の治験者の中和抗体が海外治験と同等以上に上昇するのを確認する事で特例承認されたとのことです。
【追記】
今週初め、想定外にあっけなく掛かりつけ医でワクチン接種の予約が出来ましたので、明日(6月4日)ワクチン接種に行ってきます。
有り難うございました。