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出遅れおじさんです。
今週は月跨ぎ、並びに年度跨ぎなので、毎週の騰落のご報告時に適当に私が「今週のメインイベント」と称していた記事は無い予定です。
3月第4週の騰落でもご紹介させて頂きましたが、今週は月曜日が3月末決算企業の権利確定日ですので、週初めには株価は上昇、その後下げに転じる・・・私如きですら先週からそう言っていた位なので、ニュース性なんて有るはずも無いのですが、それを除けば個人的興味から言って間違いなくアルケゴスの巨大損失騒ぎでしょう。
野村ホールディングス(8604)の株主でも無いのですが、ウオッチリストに同社の株価が残っていて、月曜日の朝一番の大暴落にびっくりしたのが週明けの最大の事件でした。
700円の株が100円以上も暴落するのは滅多にある事では有りません。
で、色々調べていると、結局ブルーンバーグが一番詳しく報じていたのですが、アルケゴスキャピタルマネジメント(Archegos Capital Management 以下アルケゴス)の大損失によるモノと言うことが解ってきました。
当初ヘッジファンドの巨大損失と伝えられていたのですが、同社は所謂ファンドと言う呼び方は正しくなくファミリーオフィスとのことでした。
ファミリーオフィスというのは、実は私の憧れの業態で、個人(及び家族)の資産運用会社です。
仮に私が宝くじに当たって数億円の当選金を得たとすると、私が一番に考えるのが、資産運用会社(出遅れおじさんキャピタルマネジメント社<仮称>)の設立です。
要は、法人を設立し、その法人に当選金を貸し付けて法人で株式投資をするのです。
何も切った貼ったで大博打をしなくとも、私がやっているように高配当利回りの株式をBuy & Holdしておけば、3億円で3%の配当利回りなら毎年900万円の収入です。いろいろな経費を差し引きし600万円を人件費として給料をその法人から貰うのです。
それも夫婦で25万円ずつ貰えば二人の所得税もずっと少なく出来ます。
多少の法人税を払いつつ貸付金を逐次返済させれば行く行くは債務が消えますので、相続税も回避できます。
最初にアルケゴスという名前から「ギリシャ系?」と勝手に推測しておりましたが、韓国系のファン(黄?)氏のファミリーオフィスと言うことが解りました。
Archegosと言う名前の由来は調べ切れておりませんが、錬金術alchemyに通じるモノを感じましたが、rとlの綴り違いでしたので、さらに調べようと思っています。
ただ、ファン氏はヘッジファンド タイガーアジアパートナースというヘッジファンドを運用していたようで、インサイダー取引と相場操作により10年ほど前にヘッジファンド界から追放されていたにもかかわらず、何時の間にかファミリーオフィスを設立、再登板し各金融機関からそれなりのレバレッジを掛けられるほど信用を得られていた(言い換えれば 金融機関を儲けさせていた)と言うことは相当腕の立つトレーダーだったのでしょう。
他人様のお金を預かり運用するファンドと違って、ファミリーオフィスは規制の網が緩く、今回の件でさらに規制は厳しくならざるを得ないのでは無いかと思われます。
次なる関心は、ファン氏が何をしくじって巨額の損失を出してしまったかなのですが、ここにたどり着く道程は険しいようです。
有り難うございました。