出遅れリタイア日記

年金生活への移行 資産運用等

新光US-REIT オープン(ゼウス) と毎月分配型投資信託の是非

当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。

出遅れおじさんです。

 

 今週初めに、eMAXIS Slim先進国債券インデックス(長ったらしいので 以下先進国債券F)を紹介させていただいた

(過去の記事deokureojisan.hatenablog.com

をご参照ください)

とき、他人様に紹介するのが「恥ずかしくない」という表現をしてしまい、自問自答ではありますが、「恥ずかしい」ファンドとして、「悪名高い」毎月分配ファンドを例に挙げました。

 

 一般論で言わせていただけば、毎月分配は初心者に人気のファンドと思われているようで、毎月定期的に分配があると「儲かって」いるよう様な気がすると評価する方が多いようです。

 そして、月次の収益が分配金を下回ると元本を折り崩す(特別分配金)と言う状況になっているのを理解出来ていない投資家が多いと警鐘すらならす識者もいらっしゃいます。

 何となく初心者を騙しているような・・・というところが評価の大勢でしょうか。

 毎月分配型投資信託の長所としては、資産運用のステージとして老後の「資産取り崩しモード」に入ったとき使い勝手が良いと言うことが上げられますが、毎月分配型投資信託をポジティブに評価しているのはこの一例しか見たことはありません。

 

 それよりも根源的なデメリットとして「運用コスト」を上げていらっしゃるかたも多いですが、確かに毎月毎月分配金を出す手間がどれくらいのものか、定性的にはコスト高とは理解出来ますが、定量的な評価はいかがでしょうか。

 

 今日はその毎月分配ファンドの一例としてアセットマネジメントOne社が運用する「新光US-REITオープン(愛称 というか略称ゼウス)」を紹介したいと思います。

 

 因みに、ゼウスには年一回決算型のファンドも有り、毎月分配型の信託報酬は1.683%、年一回型の信託報酬は1.65%とその差は0.03%です。この差を大きいというかどうかは異論があると思います。信託報酬の差は決算方式よりファンドそのものの運用方針で差がついているような気がします。

 

 

 ゼウスの投資対象は米国の不動産で、為替ヘッジはありません。

 

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アセットマネジメントOne殿サイトより勝手に借用

 基準価格の推移を見ていただくとお判りの様に、毎月分配ファンドの常として定常的に我が身(基準価格)を削って分配金を出して来ました(ゼウスは基準価格が2000円を切っても律儀に25円を毎月分配しています)ので、ここ3年は2000円台半ばで推移していましたので、グラフの横軸に貼りついたようにすら見えます。

 当然(?)コロナ禍の影響を受けて、昨年3月には30%も下落して1700円台まで暴落しました。最近は漸く持ち直してきてはいるようですが、基準価格自体は勿論、分配金再投資価格も全くコロナ前を回復できておらず、辛うじて3年リターンで水面から顔を出した状況です。

 これはゼウスに限った話では無く、私が保有している他の米国REITファンドや国内の個別REITも全く同じ状況です。

 

 5年以上保有して利益率は5%程度です(それも今月の決算で久しぶりにプラ転したところ)。

そんな資産運用をしている私自身が恥ずかしいです。

 

有り難うございました。