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出遅れおじさんです。
毎月22日はフィディリティー投信が運用する、フィディティー・USハイ・イールド・ファンドの決算日ですので直近の運用状況をご紹介します。
言うまでもなくハイ・イールド債(高利回り債)に投資する投資信託です。なぜ高利回りかというとそれは信頼性が乏しいからに他なりません。
所謂ジャンク債に近い債権、具体的にはムーディーズ格付けでBa以下、S&P格付けでBB以下の「投機的」或いは「投資不適格」に分類される債権(社債)を投資対象としています。
昔調べたところでは、この手のジャンク債は石油採掘業者によって起債されることが多いらしく、結構原油価格の相場と相関性は高いようです。
コロナショック直後の原油暴落時には大きく基準価格は2000円台半ばまで暴落していましたが、最近は原油価格は70$を超えたところでもみ合っていますので基準価格も3000円を超えたところで安定しています。
私の保有分は現在二つの口座にまたがって保有しており、前回4月にご紹介したとき以降のそれぞれの口座の運用実績は以下の通りです。
(千円)
取得 4月 5月 6月 (取得来)
野村證券 1,390 1,576 1,594 1,634 (17.6%)
大和証券 639 764 772 791 (23.8%)
合計 2,029 2,340 2,364 2,425 (19.5%)
投資の方法はそれぞれ異なっており、野村證券は2015年4月から2019年8月まで積立投資。(以降は積立停止中)
大和証券は2014年10月一括投資で購入しています。
本来積立投資のメリットは定額で積み立てれば、ドルコスト法的平均購入コストの低減が期待できるということです。
逆に単価に差が無いと仮定すると、積立であれば単純に期間中の平均運用残高は三角形の面積と同じで二分の一になりますので、積立総額で利回りを見ると二分の一です。
そう言う眼で両者を見ると、両者の運用成績の差は意外と少なく、野村證券で保有している投信の運用利回りが好成績であると言えるでしょう。
「定額積立恐るべし!」
と思います。
この投資信託の第一のネガティブポイントは、悪名高い毎月分配タイプですので、ちょっと運用成績が良くなると分配金から所得税・住民税が源泉徴収されるので、フルに複利効果を得るのが難しいということでしょう。
上記のチャートの分配金再投資価格は,源泉徴収される税金は無視しているので、20%下駄を履いていると思って差し支え有りません。
第二のネガティブポイントは、昨今信託報酬が1%以下の低コスト投信も少なくない中1.738%という高い管理コストです。長期に運用すえばする程この信託報酬の差は効いてきます。
「いつまでそんな投信にしがみついているんだ!」
というお叱りも聞こえそうですが、「守り」モードの資産運用を考えると、そこそこ成績の良い投信を他の投信に乗り換えるという選択肢はなかなかとりづらいというのが正直な感想です。
有り難うございました。