当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。
出遅れおじさんです。
一日遅れの古新聞ですが、昨日(2月6日)三菱商事<8058>が驚愕の3/四期決算を発表しました。
といっても決算自体は驚くほどのものでもありません。
資源価格の落ち着きを反映して本年度の予想は保守的なものでした。
過去の実績と今回公表内容は以下の通りです。(単位:億円、株式分割後換算)
総収益 純利益 1株配当
22年3月期実 147,648 9,375 50円
23年3月期実 215,719 11,806 60円
24年3月期予 - 9,500 70円(今回公表)
3/四期までの純利益は6,966億円で年度予想に対する進捗率は73%。
年間配当70円(35+35)も中間決算時に増配公表以降変化なし。
(前年決算時予想 66.7円<分割前200円>→中間決算時予想 70円)
驚愕なのは、上限5,000億円(!!)もの追加自社株買いを併せて公表したことです。
ブルーンバーグはこれを「モンスター級自社株買い」と報じました。
同社の公表資料には、2024年3月期の株主還元策として、
・配当 2,900億円
・自社株買 1,000億円(既公表)
・自社株買 5,000億円(今回追加)
還元額計 8,900億円
が、明示されており、純利益9,500億円に対する総還元性向は94%です。
さらに驚愕なのは、「中期経営戦略2024」の最新見通しが公表されました。
2022~2024年度(25年3月期まで)のキャッシュイン想定を4.5~5.5兆円から5.5兆円へと上積み、従来のキャッシュ分配(投資3.0兆円、還元1.5兆円)見込みを上回る増分1.0兆円の内、0.5兆円を今回の還元(追加自社株買い)とし、残りの0.5兆円を今後投資or還元に振り分けるとしたことです。
明言はされていませんが、
2022年度(23年3月期)還元額 6,293億円
2023年度(24年3月期) 同 3,900億円(追加の5,000億円除く)
から逆算すると、次年度還元額は 4,800億円❤
次年度は今年度並み配当金2,900億円を遙かに上回る還元が❤❤
さらに上記の0.5兆円の一部が・・・❤❤❤
どうも投資をやっていると人間がさもしく・・・決して皆様のことではありません。
昨日の決算を受けて同社の株価は本日の寄りつきから一時は10%を超える上昇となっていました。
恐ろしいことに、三菱商事は昨年夏前の「バフェット爆上げ」で漸くPBR>1.0となったばかりです。(本日現在 PBR=1.32)
しかし、買い増ししたくても手の届かないところに・・・という感覚です。
有り難うございました。