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出遅れおじさんです。
先週末(1月27日)夜に配信された、ジャーナリストの須田慎一郎氏の「別冊!ニューソク通信」
で、今回の自民党の政治資金不記載問題に端を発した派閥解散の連鎖にまつわる「ゴタゴタ」を「岸田の乱」と呼んで解説してくれましたが、内容が大変面白かったのでご紹介します。
ほぼ同一の視点で、本日(1月29日)放送のニッポン放送「OK! Cozy up!」でも語っておられましたので、こちらを聞いた方は多かったのではないでしょうか。
前段階として、岸田氏以前の安倍政権、菅政権では無かったとのことですが、岸田氏に変わってから、麻生太郎氏(党副総裁)、および麻生氏の威光を借りる茂木敏充氏(党幹事長)が、完全に党内および内閣人事を牛耳っており両派閥優先でポストを独占、党内で不満が鬱積していたとのことです。
総理大臣になって何をやりたいかと問われた岸田ソーリが「人事」と応えたというのは本末転倒の極みで一部では嘲笑の的となっておりますが、岸田ソーリですら内閣および党内人事を自由に出来ない状況にあったということです。
そう言う状況の中、岸田ソーリは、降って湧いた政治資金パーティー券のノルマ超過分のキックバック(ここまでは違法ではありません)およびキックバックの不記載問題を受け、(何を刷新するか分からないといわれつつも)政治刷新本部を立ち上げ、
・政治資金の透明性の徹底
・「派閥」の解消と党のガバナンス強化
の、二つをぶち上げました。
保守系の評論の中でも、「悪いのは政治資金の不透明であって、派閥そのものではない」という論調も多いですが、「派閥の解消」の中には政治資金による派閥統治と派閥あるいは派閥が名を変えた政策集団による人事への介入を明確に禁止することによって、上記の麻生・茂木両派の動きを封じたいという思いがあったとのことです。
「岸田の乱」の真骨頂は、清和研(旧安倍派)、志帥会(二階派)に続き、自派閥(宏池会)までも解散を宣言したことです。
そこに強力な援軍が表れました。
森山裕氏も自派閥(近未来政治研・・・裏金を作れるほどの力無し)までもが派閥の解散を宣言するに至り、自由民主党の6派閥のうちの4派閥が解散することになりました。
これによって、「オレ達、悪いことしてネーもん」と嘯いていた、麻生派、茂木派は突如「守旧派」のレッテルを張られるに至りました。
「人望だけが無い」(私ではなく、須田氏の表現です!)といわれた茂木氏率いる平成研は離脱者が相次ぎ存亡の危機とも言われる状態です。
平成研は旧小渕派の流れをくんでいるのですが、そのプリンス(正しくはプリンセス)であるべき小渕優子氏までもが離脱を表明しています。
「岸田の乱」は麻生・茂木両氏との訣別となるのでしょうか。
最近次々と美味しいウイスキーを仕込んだので、この手の話は酒の肴には最適です。
ついでに「Z」とも訣別出来れば「ソーリ」の呼称を「総理」に換えても良いと思います。
有り難うございました。