当ブログをご訪問頂きまして大変有り難うございます。
出遅れおじさんです。
正月明けの三連休、個人的に注目していた銘柄が話題になりました。
稲畑産業<8098>です。
同社は京都で染料店として創業した化学系の専門商社です。
一旦は住友化学<4005>の前身である住友化学工業と合併、現在も住友化学グループで住友化学が筆頭株主(25%)です。
私が以前から愛して止まない「優良子会社」銘柄の位置づけだからです。
(注)
兼松エレクトロニクスは本当に完全子会社(非上場)になってしまいました。
東京エレクトロンデバイス<2760 エレデバ>と稲畑産業は正確には持ち分法適用会社であって、子会社ではありません。
なんで話題になったかというと、第1週週末の1月5日取引時間終了後に同社が出したリリースです。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/8098/tdnet/2378411/00.pdf
筆頭株主である住友化学<4005>他が保有株式のほぼ半数(稲畑産業の発行済み株式の15%強)を売却するということが公表されました。
これだけ大量の株式ですから、夜な夜な(市場は昼間しか開いていませんが)こっそり市場で売却するというわけにも行かず、1月15日から18日の株価の9割以上という条件で売却するそうです。
併せて、需給状況により発行済み株式の約2%程度のオーバーアロットメント(新規公開)を行う可能性があるとのことでした。
ネットの掲示板等では、まるで大規模な増資をするかのような雰囲気で、連休明けの株価は3,000円切りだ、2,700円だと騒ぎとなっております。
15%もの株が売り出されるなら需給上オーバーアロットメントは無いだろう(私個人の見解です)とは思いますが、万一「大下げ」になるようでしたら、「買い」一択です。
というのも、直近の同社の業績(億円)と配当は以下の通り
売上 純利益 1株配当
22年3月期実績 6,809 223 110円(30+80)
23年3月期実績 7,356 194 115円(50+65)
24年3月期予想 8,000 210 120円(55+65)
で、前年度は減益でしたが、増配基調は維持しており、配当性向は30%強です。
120円配当ですと
・株価 3,255円で配当利回り 3.69%
・同 3,000円で 4.00%
と、十分射程圏で、一躍本年購入希望銘柄の筆頭に躍り出ました。
唯一の気がかりは、「親分」の住友化学の業績次第でこける可能性があるところが、エレデバほどの安心感がないところでしょうか。
言うまでもありませんが、投資は自己責任で!
いや、ミンナ! 買うんじゃねーゾ!!
有り難うございました。