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出遅れおじさんです。
【11月消費者物価指数公表】
11月の消費者物価指数が公表されました。
https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf
CPI総合は対前年比+2.8%、生鮮食品を除いたコア指数も+2.5%の増となり、伸びが鈍化しました。
生鮮食品・エネルギーを除いたコアコアCPIは対前年同月比+3.8%となり、2月以降総合指数とコアCPI逆転、全体に上昇基調にありましたが、こちらは夏場をピークに伸びが縮小しつつあります。
政府の支援等による電気代・ガソリン代等の「エネルギー補助金」が効いており、下記のPwC殿のグラフにあるように財↓、サービス↑の傾向が続いています。
食料品(アルコール除く)・エネルギーを除いた欧米式コアCPIは対前年同月比+2.7%の上昇となり、これもここ数ヶ月大きな変化はありませんでした。
昨年年初来の各指標の推移をグラフにしました。
言うまでも有りませんが、
・CPI総合 :すべての価格の平均
・コアCPI :生鮮食品を除く価格の平均
・コアコアCPI :生鮮食品・エネルギーを除く価格の平均
・欧米式コアCPI:飲食品・エネルギーを除く価格の平均
です。
何時も私が参照させて頂いている、PwCコンサルティングの片岡剛士氏(元日銀政策審議委員)が物価上昇率を財とサービスに分離したグラフを揚げてくださっています。
(いつもお世話になっています)
私が当ブログで唱えてきたように、
物価上昇
→企業収益向上
→給与上昇
→消費拡大
→物価上昇
の好循環が実現出来て、初めて「安定的」な物価上昇が実現できますので、今回の春闘の成果に期待したいと思います。
そこを打破できなければじり貧に陥ってしまいます。
これまでも言ってきていますように、上記のサイクルは放置すれば縮小均衡に陥ってしまいます。
物価上昇>賃金上昇
の状態は、単に貯蓄を食いつぶしているのと同じ状態です。
【モーサテ日記プチ】石黒さん 舌好調!
【おことわり】
「モーサテ日記」は以前モーサテのキャスターをされていた佐々木明子さんの日経マネー誌の連載タイトルです。佐々木明子さんがWBSに異動されて連載タイトルが変わりましたので勝手にパクっています。
古新聞にはなりますが、昨日12月21日のモーサテの株式マーケット情報の解説は野村アセットマネジメントの石黒英之氏で、テーマは「24年の日本株はバブルの呪縛から解放なるか」でした。
当ブログでも日経平均上昇に触れた折、「バブル来最高値」の「バブル来」という形容が何時になったら外れるのかとコメントしてきました。
石黒氏が「バブルの呪縛から解放なるか」という根拠は、非製造業の人手不足はバブル期以来の水準等の環境変化を前提に以下のようにまとめました。
・日経平均のROE(自己資本収益率)は足下8.2で24年末は9.0の見込み
・各国市場での線形回帰分析よりROE=9.0はPBR(株価純資産倍率)=1.45に相当
・BPS(1株純資産)は21世紀に入って年率6.4%で成長。
・24年も同様なら24年末のBPS=27,400円
・期待される24年末株価は PBS×PBR=27,400×1.45=39,730円!!
とのことでした。
言うまでもありませんが、石黒氏は岡三→大和→野村AMと証券と言うより株式業界を渡り歩かれた方で、マネックス証券の広木隆氏と同様、強気な「営業トーク」が含まれていることを差し引いても「かくあってほしい」と言う気にさせられました。
重ねて、言うまでもありませんが 投資は自己責任でお願いします。
有り難うございました。